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IOGの研究が学術界にいかに広まっているか

業界の難問に専心して取り組むブロックチェーンインフラとエンジニアリングの大手企業IOG

2022年 10月 25日 Olga Hryniuk 22 分で読めます

IOGの研究が学術界にいかに広まっているか

IOGは、Cardano、そしてその最初のネイティブ暗号資産であるADAの構築で名を上げました。5年にわたりプルーフオブステーク型ブロックチェーンをリードしてきた安全でスケーラブルな分散型台帳の基盤となるのは学術研究です。

世界各地の研究者や名門大学との協力のもと、IOGは難しい研究課題への取り組みに専心し、フィンテックブロックチェーンインフラ用の堅固な基盤を確立しています。本稿では、分散化技術の研究に携わっている機関や研究所のネットワークの確立について考察します。

IOGの研究を率いるのは、IOGのチーフサイエンティストであり、エディンバラ大学教授のAggelos Kiayiasです。教授、科学者、リサーチフェロー、リサーチエンジニアなど26名のスタッフを含む研究チームは、全員が以下を含む幅広い研究テーマに取り組んでいます。

  • 暗号理論
  • ソフトウェアエンジニアリング
  • 分散型システム
  • 人間とコンピューターのインタラクション
  • ネットワーク
  • フォーマル検証
  • プログラミング言語
  • 信頼できるハードウェア
  • 経済

ブロックチェーンガバナンスのシステム化

IOGの「ブロックチェーンガバナンス」に関する研究と、堅牢なガバナンスシステムを確立する方法とは

2022年 9月 29日 Philip Lazos 11 分で読めます

ブロックチェーンガバナンスのシステム化

ブロックチェーンシステムの初期の目的は、金融取引に関して分散型のコンセンサスに達することでした。現在、この目的は達成されています。さまざまなプラットフォームがさまざまな分散化レベルを提供しており、中にはかなり堅牢なものもあります。以来ブロックチェーンは、ビットコインが当初目的としていたものよりも多くの機能を持つよう拡張されています。

Cardanoの5年

Cardano5周年を記念して、ブロックチェーンの進化を定義した主要な成果とマイルストンを振り返ります

2022年 9月 27日 Fernando Sanchez 9 分で読めます

Cardanoの5年

Cardnaoはまだ比較的若いですが、モーツアルトがメヌエットとトリオを作曲したのも同じ歳でした。モーツアルトは、おそらくその幼さに応じて、浮きたつような(チャーミングと表する人もいます)メロディを書きました。Cardanoの使命も、ユーザーのニーズを満たすバランスの取れたエコシステムの提供という、インスピレーションを搔き立てるものです。

今日は5本のキャンドルが明るく輝いています。思い出の小道の中で、この旅の進むべき道を示す5つのビーコン。そんな、今日のCardanoを形作る一助となった画期的な瞬間を振り返ってみましょう。

2017年9月27日:Cardano - 第三世代ブロックチェーン

2015年、とあるホテルで、Charles HoskinsonとJeremy Wood…

Vasil:今後の展望

機能、パフォーマンス、スケーラビリティの向上。VasilアップグレードがCardanoにもたらすものとは

2022年 9月 16日 Tim Harrison 18 分で読めます

Vasil:今後の展望

Vasilアップグレードのデプロイまでおよそ1週間と迫りました。これにより、Cardanoの機能が大幅に改良、強化されます。Plutus v2の機能と強化によりDApp開発者は新しいエキサイティングな体験を生み出すことが可能となり、拡散パイプラインによってスループットとネットワーク容量拡大の可能性への鍵が開かれます。

Cardanoエコシステム全体で、Vasilに向けた準備は着々と続けられてきました。IOGのコアエンジニアリングチーム、Cardano財団、SPO、DApp開発者、取引所は徹底したテストと統合への取り組みを続け、良好な結果が得られています。IOGとCardano財団の共同チームはハードフォークコンビネーターを使用して、9月22日にプロトコルレベルでVasilをデプロイします。新しいPlutusコストモデルを伴う新機能(ノードとCLI…

DIDコア仕様によるデジタルIDの進化

World Wide Web Consortium(W3C)で最近承認されたDIDコア仕様が、分散型識別子を構築するIDプラットフォームのより明確で強力な基盤を提供

2022年 9月 8日 Ivan Irakoze 7 分で読めます

DIDコア仕様によるデジタルIDの進化

2022年6月、World Wide Web Consortium(W3C)でDecentralized Identifier (DID) Working GroupのDIDコア仕様をW3C勧告とすることが承認されました。このマイルストンによりデジタルIDの重要性の高まりが再確認され、Atala PRISMなどIDプラットフォームのための、より明確で強力な基盤が提供されます。

本稿では以下を考察します。

  • デジタルID、そしてDIDとは何か
  • デジタルIDにとってDIDコア仕様の承認が持つ意味

デジタルIDとは何か

デジタルIDを定義する前に、まずアイデンティティに伴うすべてを理解する必要があります。

アイデンティティには、エスニシティ、生年月日、血統といった、自己を表す不可変の特徴、そして職業やオンラインの人格など変更できる特徴のすべてが含まれます。