レイヤー1とレイヤー2:知っておくべきすべてのこと
ブロックチェーンアーキテクチャーについて語るとき、「レイヤー1」、「レイヤー2」という用語が頻繁に使われます。これは、2つの点から重要な概念です。ブロックチェーンネットワークがどのように構築されているかを説明する、そして、ブロックチェーンネットワークがどのようなものか、簡単に理解できるような視覚的表現を提供する、の2点。これを、詳しく解説します
2022年 8月 5日 18 分で読めます
レイヤー1:定義
てっぺんにカップルの人形があしらわれた、何段(層、レイヤーと言ってもいいでしょう)にもなっているウェディングケーキを考えてみてください。美しいケーキが、ベースとなるしっかりとしたスタンドに乗っています。すべての目的において、このしっかりと固いケーキスタンドは、第1層(レイヤー1)としてケーキのインフラストラクチャーを支えています。何を言いたいかお分かりかもしれません。ブロックチェーンにおいて、レイヤー1はレイヤー2ソリューションを乗せるベースネットワークです。
レイヤー1:機能
この図式を念頭に置いて考えると、Cardanoはレイヤー1(ベースネットワーク)であり、その中には3つの独立した層(レイヤー)が含まれています。
- ネットワーク層
- コンセンサス層
- 台帳層
ネットワーク層
Cardano…
ステーキングと委任に関する詳細は、「ステーキングはCardanoの根幹」をご覧ください。
Cardanoステークプールは毎月増加しており、現在アクティブなプールは合計で3000を超えています。2021年が開けた時点では、その数はおよそ2,000でした。さらに、120万のウォレットアドレスからADAがステーキングされています。この過程で、委任レベルは流通している全ADAの74%近くにまで増加しました。これはかなりの実績ですが、それでもまだ全ADAの4分の1がステーキングされていないことになります。これは問題でしょうか。
簡単に答えるなら、問題です。それは2つの理由からになります。第1に、ステーキングにはネットワークを安全に保つ働きがあります。より多くのADAがステーキングされればその効果は強まります。第2に、個人のレベルでは、自分のコインを委任していないADA…
Cardanoのスケーラビリティを支える研究の分析
IOG研究の詳細4 -レイヤー1とレイヤー2のソリューションがスピードと回復性を増したブロックチェーンを生み出す仕組みとは
2022年 7月 19日 13 分で読めます
はじめにこちらをお読みください。
- パート1:Cardanoの基盤となる研究 概要
パート2:Cardanoでスマートコントラクトのサポートを可能にした研究の概要
パート3:研究概要:トークン、ステーブルコイン、 手数料
以前のブログでは、Cardanoの多機能台帳による表現力豊かなスマートコントラクトとネイティブ資産のサポートを可能にする基礎研究を掘り下げました。
Basho開発期の一環として、Cardanoは、スケーラビリティと相互運用性を高めるためのアップグレードと最適化を着実に進めています。ブログ記事「2022年Cardanoをスケーリングする方法」では、Cardanoのスケーラビリティの目標を考察するとともに、相互運用性とサイドチェーンの役割についても議論しました。本稿では、これらの漸次的強化を可能にする研究に注目します。
Cardanoのスケーリング
…
数か月前、Wanchainのチームは、Cardanoメインネット、Cardanoサイドチェーン、その他異種のブロックチェーンネットワークとの相互運用性を可能にする方法を話し合うべくInput Output Global, Inc.(IOG)へ打診しました。
その最終目的は、Cardanoエコシステムと、Wanchainのネットワークに囚われないブロックチェーンの相互運用性ソリューションの普及を促進させ、Web3の未来をサポートするために、さまざまなブロックチェーンで機能する真のRealFi(リアルファイ)アプリケーションに必要なインフラを構築することです。
これが複数のチームからのインプット(およびアウトプット)を必要とする重要なタスクであることは、すぐに明らかとなりました。確かに、Cardano…
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