Ouroboros Genesis:動的環境下でセキュリティを強化

2023年、Ouroboros GenesisがCardanoに登場。Genesisの主な機能は、ブロックチェーンの現状の正しいスナップショットを提供するために、選ばれたピアを信頼する必要なく、参加者が安全にネットワークに参加できるようにすることです。お読みください

2023年 2月 9日 Christian Badertscher 9 分で読めます

Ouroboros Genesis:動的環境下でセキュリティを強化

Ouroboros Genesis(ウロボロスジェネシス)は、プルーフオブステーク(PoS)型ブロックチェーンプロトコルで、その前身であるOuroboros Praos(プラオス)を拡張したものです。

まず思い出しておきたいことは、Ouroborosが大きく変動する可能性のある参加に対する耐性が組み込まれた、ナカモト型PoSプロトコルであるということです。これは、ネットワークの問題、ノードの不適切な設定、あるいはノードのダウンタイムを引き起こす恐れのある競合状態から生じる可能性のある多くの課題に対し耐性があることを意味しています。Ouroborosは、悪意のあるアクターの手にあるのがアクティブなステークの半分に満たない限り、安全であることが証明されています。しかも、この前提が一時的に破られたとしても、再び誠実な多数派の条件が成立すれば、Ouroborosは迅速に自己回復します。IOGによる2020年の研究論文

Cardanoワーキンググループへの参加方法

2023年 2月 3日 Ivan Irakoze 4 分で読めます

Cardanoワーキンググループへの参加方法

Cardanoエコシステムは、この一年で飛躍的に成長しました。この成長とともに、いくつか同時進行で拡大すべき開発分野が存在します。コミュニティの協力を介した有用性と相互運用性の分野に取り組む方法の一つは、多くの非公式な開発者のワーキンググループ(WP)を集めることです。これがどのようのものか、どのように参加するかを説明します。

ワーキンググループとは何か

ワーキンググループとは、一つのテーマに関して専門家と熱心なコミュニティメンバーが集まったものです。各グループは、エコシステムの成功と普及を推進するソリューションに関して、独自の目標を設定します。

Input Output Global(IOG)

Hydraを使用したオークションプロジェクトの実装

IOGとMLabsがHydraプロトコルを使用したオークションのリファレンス実装の開発で提携

2023年 1月 20日 Olga Hryniuk 6 分で読めます

Hydraを使用したオークションプロジェクトの実装

Input Output Global(IOG)とMLabs Ltd.(MLabs)はHydraプロトコルを使用したオークションのリファレンス実装を共同開発しています。この提携の最初の実績が、Hydra Headプロトコルを使用したデジタル資産オークションの実装において可能性のあるアプローチの概要を、それぞれの優位性と現在の限界とともに述べた論文です。本稿では、論文で詳説されているこのテーマについて、概要を簡単に紹介します。

この提携の目的は、オークションアプリケーションを開発するために現行のHydra Headプロトコルの実装が実現可能であることを示すことです。提案されたリファレンス実装はまた、Hydra Headプロトコルの設計を、Cardanoエコシステムの具体的なユースケースに合わせて建設的に決定します。

オークションという用語

Implementing auction projects using Hydra

A paper by IOG and MLabs presenting a way for handling auctions using Hydra

2023年 1月 20日 MLabs 33 分で読めます

This project is a collaboration between Input Output Global (IOG) and MLabs to develop a reference implementation of an auction that uses Hydra protocols. The purpose of this is twofold:

  1. To demonstrate that it is now possible to develop substantial applications for a valuable use case with Hydra’s current implementation.
  2. To constructively determine and align Hydra Head protocol…

Cardanoの新しい暗号プリミティブが優れた相互運用性と、安全なクロスチェーンのDApp開発をもたらす

クロスチェーンアプリケーションの構築を容易にするため、Input Output Global(IOG)はPlutusにECDSAとSchnorr署名をサポートする新しいビルトイン関数を追加

2023年 1月 19日 Tim Harrison 5 分で読めます

Cardanoの新しい暗号プリミティブが優れた相互運用性と、安全なクロスチェーンのDApp開発をもたらす

暗号により、ブロックチェーンの設定における信頼とセキュリティが保証されます。ブロックチェーンにより、使用する暗号署名方式は異なります。ECDSA(楕円曲線DSA)とSchnorr署名は、ブロックチェーンプラットフォームで使用される2大楕円曲線です。ビットコインやイーサリアムなどのシステムは、ECDSAを使用しています。Schnorr署名はもともとECDSAの代替として提案されましたが、これもPolkadotなど複数のブロックチェーンネットワークで使用されています。

Cardanoは、楕円曲線Curve25519を基本曲線とするエドワーズ曲線デジタル署名アルゴリズム(EdDSA)を使用します(別名Ed25519)。これは、迅速な署名検証と小さな署名サイズを提供し、ブロックチェーン全体のパフォーマンスとセキュリティの向上に役立ちます。さらに、Ed25519は特定のタイプの暗号攻撃への耐性を考えて設計されているため、安全面に優れた選択肢となります。Monero、Rippleなど