暫定憲法委員会選挙におけるIOGの投票
2024年 6月 27日 5 分で読めます
暫定憲法委員会の選挙は、先週あたりから行われています。Voltaireガバナンスに賛同し、Cardanoガバナンスの新しい重要なステップにご協力くださった皆様に感謝します。
私たちは、IOGが投票することは重要だと感じました。そして、できるだけ賢く公平な投票をしたいと考えました。候補者を選ぶ際には、複数の分野にわたる経験と習熟度を理解することが重要です。そのため、IOGでは候補者をよく理解した上で選択を行うために、さまざまな評価方法を採用しました。
ここで厳密な科学を適用するのは非常に難しいです。しかし、IOGは、選ばれた候補者を可能な限り客観的に検討するために、さまざまな公のソースから集約されたデータを使用して候補者を分析する方法論を導入しました。具体的には以下の方法です。
- 登録時のアンケート
- Xスペース
- ソーシャルメディアによる公開情報
- 投票とクレデンシャル管理に関する補足的なアンケート
繰り返しますがこれは厳密な科学ではありません。しかし、このアプローチを採用することが、可能な限り主観性を排除し、Voltaireのブートストラップ段階で重要な役割を果たす強力な候補者の選択をサポートする一助となると期待しています。
投票が終了し、結果が監査されるまで、投票結果を公開(および分析結果を共有)するのを待ちました。透明性を確保するため、以下の分析結果をお伝えします。
- The Cardano Atlantic Council
- Cardano Japan
- Lloyd Duhon
- Joshua Stone
- Eastern Cardano Council
- Johnny Kelly
また、IOGは2440万ADAを投票しました。参加してくれたすべての候補者に感謝します。
各候補者を評価したスキルについて詳しく説明します。
業務
候補者は、委員会の核となる目的、利用可能なリソース、従うべきプロセスを深く理解する必要があると考えます。
- 目的:委員会の目的、ミッション、およびそれがより広いガバナンスシステム内でどのように適合するかを知っている
- リソース:委員会が利用できるツールとテクノロジーに精通している
- プロセス:円滑で効果的な業務を確保する、標準的な業務手順、ワークフロー、ベストプラクティスを認識している
- クレデンシャル管理:クレデンシャル管理の最優先事項はセキュリティ
- 鍵生成:機密情報を保護するための安全な暗号鍵の作成方法を理解ししている
- ストレージ:不正アクセスを防止するために、鍵を安全に保存するためのベストプラクティスを知っている
- ローテーション:侵害のリスクを最小限に抑え、堅牢なセキュリティを維持するために、鍵を定期的にローテーションするスキルがある
憲法の見直しと審議
ガバナンスアクションを憲法に沿ったものにするには、以下が必要です。
- 法的分析:提案されたアクションと政策の合憲性を評価する
- 合憲性の見直し:Cardano憲法に準拠しているかどうかを評価し、潜在的な法的課題のセーフガードとする
- 審議:健全な意思決定をサポートするために、思慮深い議論と分析に従事する
投票
投票はガバナンスの重要な側面であり、候補者は次の点に精通している必要があると考えます。
- オンチェーン投票:透明性と完全性を確保するために、ブロックチェーンに投票を投じる技術的メカニズムを理解する
- トランザクションメタデータ:投票の根拠の正当化に透明性を持たせるために、投票メタデータを生成する
- CCポータルとツール:関連するツールとポータルを使用して、投票プロセスを効率的に促進および管理する
コミュニケーション
透明性のあるコミュニケーションが信頼と正当性を構築するための鍵であると考えます。
- 公開の根拠:公的理解のために投票と決定の背後にある理由を明確に説明する
- オープンな審議:オープンで透明性のある審議環境を醸成し、ステークホルダーが意思決定プロセスを観察し理解できるようにする
- 制度的正当性:ガバナンス制度の信頼性と正当性を高める慣行を促進する
選挙では強力な候補者が多く、その選択は容易ではありませんでした。こうした基準に照らして候補者を評価することは、検討するうえで重要な役割を果たしました。私たちは、Cardanoの適格で思慮深いガバナンスを真に推進することができる個人を見分ける役割を果たしたいと考えています。
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