IOGは、Cardano、そしてその最初のネイティブ暗号資産であるADAの構築で名を上げました。5年にわたりプルーフオブステーク型ブロックチェーンをリードしてきた安全でスケーラブルな分散型台帳の基盤となるのは学術研究です。
世界各地の研究者や名門大学との協力のもと、IOGは難しい研究課題への取り組みに専心し、フィンテックブロックチェーンインフラ用の堅固な基盤を確立しています。本稿では、分散化技術の研究に携わっている機関や研究所のネットワークの確立について考察します。
IOGの研究を率いるのは、IOGのチーフサイエンティストであり、エディンバラ大学教授のAggelos Kiayiasです。教授、科学者、リサーチフェロー、リサーチエンジニアなどからなる研究チームは、以下を初めとする幅広い研究テーマに取り組んでいます。
- 暗号理論
- ソフトウェアエンジニアリング
- 分散型システム
- 人間とコンピューターのインタラクション
- ネットワーク
- フォーマル検証
- プログラミング言語
- 信頼できるハードウェア
- 経済
- …
Mithril概念実証がオープンソースに
Mithrilはステークベースの署名スキーム。ネットワークに参加するノードの同期時間と効率を向上させます。その参加方法とは
2022年 8月 29日 6 分で読めます
Cardanoのスケーリングが進む中、Input Output Global, Inc.(IOG)のエンジニアチームはネットワークのパフォーマンスを向上させるための様々なソリューションに取り組んでいます。Mithrilはそのようなソリューションの1つで、アプリケーション間のデータ同期の速度と効率を合理化することを目指しています。
7月の360ショーで、IOGテクニカルアーキテクトのArnaud BaillyがMithril開発の最新情報を報告しました。
Cardano運営にとってのMithrilの重要性
Cardanoノードを実行することによって、ユーザーはCardanoブロックチェーンとトラストレスな方法でやり取りすることができます。ネットワークは何千ものノードを…
Ofelimos:プルーフオブユースフルワーク型コンセンサスプロトコル
IOGが、プルーフオブワーク型ブロックチェーンのエネルギー浪費を最小限に抑える、証明可能安全性を持つ新たなコンセンサスプロトコルの研究を発表
2022年 8月 16日 15 分で読めます
プルーフオブワーク(PoW)のエネルギーコストとカーボンフットプリントの最小化は、暗号界で最も熱く議論されるテーマの1つです。ナカモトの最長チェーンプロトコルをプルーフオブユースフルワーク(PoUW)に置換することは、多くの観点から理想的な解決策として理論化されてきましたが、今日までその概念は納得のいくほどの安全な実現化に至っていません。
本日、有数の国際暗号会議Cryptoにて、Input Output Global, Inc.(IOG)は、コンセンサスメカニズムが同時に分散型最適化問題解消機能を持つ新しいPoUW型ブロックチェーンプロトコル、Ofelimos(オフェリモス)を発表しました。このコンセンサスメカニズムは「ワーク(作業)」を活用して、ブロックチェーンを維持するために実用的な利益に関する計算(コンピュテーション)の諸問題を解消します。
…
Kachina:プライバシーを保護するスマートコントラクト
zk-SNARKsを活用して、分散性という特性を損なうことなくプライバシーを保護するスマートコントラクト機能を可能に
2022年 8月 5日 6 分で読めます
スマートコントラクトは、分散型の手段で通貨やデータの取引を望む2組以上の当事者が、複雑なやり取りを表現するための標準となるアプローチを提供します。スマートコントラクトは実質的にブロックチェーン上で自動化されたデジタル契約です。コードで作成されるスマートコントラクトは、事前設定された条件が満たされると、契約で強制されたトランザクションを追跡、検証、実行します。開発者はプログラミング言語を使用して、このような条件を表現するスマートコントラクトを作成します。コントラクトのコードは分散型ブロックチェーンネットワークに保存、分散され、透明性、そして希望に応じて不可逆性を持つことになります。
本稿では、Input Output Global(IOG)がエディンバラ大学と共同開発したプライバシーを保護するスマートコントラクトソリューションKachina…
Cardanoのスケーラビリティを支える研究の分析
IOG研究の詳細4 -レイヤー1とレイヤー2のソリューションがスピードと回復性を増したブロックチェーンを生み出す仕組みとは
2022年 7月 19日 13 分で読めます
はじめにこちらをお読みください。
- パート1:Cardanoの基盤となる研究 概要
パート2:Cardanoでスマートコントラクトのサポートを可能にした研究の概要
パート3:研究概要:トークン、ステーブルコイン、 手数料
以前のブログでは、Cardanoの多機能台帳による表現力豊かなスマートコントラクトとネイティブ資産のサポートを可能にする基礎研究を掘り下げました。
Basho開発期の一環として、Cardanoは、スケーラビリティと相互運用性を高めるためのアップグレードと最適化を着実に進めています。ブログ記事「2022年Cardanoをスケーリングする方法」では、Cardanoのスケーラビリティの目標を考察するとともに、相互運用性とサイドチェーンの役割についても議論しました。本稿では、これらの漸次的強化を可能にする研究に注目します。
Cardanoのスケーリング
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