DIDCommを形式化
2024年 10月 16日 14 分で読めます
Input | Outputは、堅実な作業基盤の設定に真剣に取り組んでいる。最近の例として、ACMのコンピュータおよび通信セキュリティのためのフラッグシップカンファレンス、CCS’24で発表された論文「What did come out of it? Analysis and improvements of DIDComm messaging(ここから何が得られたか:DidCommメッセージングの分析と改良)」に見られる、Decentralized Identifier Communication(DIDComm)の研究がある。この論文では、DIDCommの形式化を試みている。
DIDCommとは何か
この作業に没入する前に、前提を説明する。DIDCommは、今日自己主権ID(Self-Sovereign Identity:SSI)システムで使用されている主要な通信フレームワークである。DIDCommは最初、Hyperledgerコンソーシアム内のRFCで定義されたが、最近独自の仕様であるDIDComm v2を採択し、現在はDistentralized Identity Foundation…
Ouroboros Peras:Cardanoプロトコルの旅、次のステップ
2024年 10月 14日 16 分で読めます
Ouroboros Peras(ウロボロスぺラス:以降Peras)はOuroboros Praos(プラオス)プロトコルの拡張であり、トランザクションの決済時間、すなわち、トランザクションが取り消される確率が無視できる時点に関する問題に対処する。決済時間が短縮されると、ブロックチェーンシステムのセキュリティ、ユーザビリティ、効率性が向上する。
Perasを支える重要な概念は、ステークベースの投票を使用して、大多数のステークプールオペレーター(SPO)が同意するブロックの重みを高めることである。チェーン選択ルールは、最長のチェーンではなく、最も重いチェーンを選択するように変更される。
本稿では、ブロックチェーン環境、より具体的にはCardanoエコシステムにおける決済時間の重要性を振り返り、Peras…
ブロックチェーンの11の原則:ブロックチェーン権利章典に向けて
2024年 10月 11日 9 分で読めます
ブロックチェーンシステムの設計は挑戦的な試みである。そしてこれは継続的なプロセスでもある。ブロックチェーンシステムは長寿であり、その寿命の間に進化する要件を捕捉することを目的としているからだ。そのため、ブロックチェーンプロジェクトのコミュニティは、ブロックチェーンシステムの未来をさまざまな方向に「フォーク」させるような難しい決定に直面することが多く、その結果を完全に予測するのは難しい。コミュニティの意思決定には、さまざまな形で相互に対立し影響を与え合う可能性のある高度に技術的な提案を評価することが頻繁に必要となる。
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アルゼンチン、忘れ得ぬ学習体験
ブエノスアイレスのUTNで行われたCardano開発者コースでの革新的体験とは。学生たちはブロックチェーンの実践的なスキルを身に着けるとともに活気に満ちたラテンアメリカのCardanoコミュニティとのつながりを深化
2024年 9月 12日 7 分で読めます
Input | Output(IO)の教育チームは、先日アルゼンチンのブエノスアイレスにある国立工科大学(UTN)で、Cardano開発者コースを提供しました。この体験は、深い技術的学習を促すとともに、地元のコミュニティや文化とのインタラクションを通じて、教育チームに忘れられない印象を残しました。
IOの技術教育を担当するKarina Lopezが、Ada Labs for Blockchain Applications(ブロックチェーンの普及のためのADA研究所:ALBA)と共同で提供したこの2週間のコースのハイライトと逸話を紹介します。
アルゼンチン到着
私たちは興奮と期待、そして、学生たちをCardanoの立派なスマートコントラクト開発者、DApp開発者にするという野心的な目標を抱いてブエノスアイレスに到着しました。UTN…
Input | Output@東工大:ブロックチェーン技術の限界を押し広げる
ブロックチェーンの知識強化に向けたIOの献身と、進化を続ける分散型技術への貢献を浮き彫りにする諸大学とのグローバルなコラボレーション
2024年 9月 5日 7 分で読めます
研究は常にInput | Output(IO)の創造プロセスに不可欠な要素として、関数的正確さに基づいた高保証のブロックチェーンソリューションの開発を可能にしています。
世界各地の研究者や名門大学との協力のもと、IOはフィンテックブロックチェーンインフラに堅固な基盤を構築すべく、難しい研究課題に取り組んでいます。IOの主任研究員でエジンバラ大学の教授でもあるAggelos Kiayiasに率いられたこのチームの研究課題は、暗号、分散システム、ゲーム理論、人間とコンピュータの相互作用、ネットワーク、形式的検証、プログラミング言語、信頼できるハードウェア、ポリシーと規制、プライバシー保護技術など多岐に渡ります。
研究に根ざして:ブロックチェーン技術の限界を押し広げる
来週、IOチームは東京工業大学でのイベント…
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