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IOGアカデミー:Cardanoスマートコントラクト開発者になるための道

今月末開講の次回Plutusパイオニアプログラムへご参加ください

2023年 2月 9日 Arturo Mora 13 分で読めます

IOGアカデミー:Cardanoスマートコントラクト開発者になるための道

Cardanoブロックチェーンがより多くの機能と開発ツールを統合して進化するにつれて、Cardanoでスマートコントラクトを開発することへの関心が高まっています。新しい年が始まるにあたり、Input Output Global(IOG)教育チームは、Cardanoでスマートコントラクト開発を始めるために辿る経路と、学習の旅をサポートするために提供するリソースをこの投稿で共有したいと考えています。

IOGアカデミーとは

IOGアカデミーは、 ソフトウェア開発者と金融専門家がCardanoでスマートコントラクトを開発できるようにするための、IOG教育チームによるイニシアチブです。

この教育イニシアチブを通じて、オープンコース、テクニカルガイド、プレイブック、Q&Aセッションを提供し、Cardano開発コミュニティとつながり、学習者をサポートします。

MarloweとPlutus:Cardanoのスマートコントラクト言語

Cardanoでスマートコントラクトを初めて開発する場合は、まず、Marlowe(マーロウ)とPlutus(プルータス)という2つのネイティブプログラミング言語が使用できることを知っておいてください。

Marloweは、金融業界向けに設計されたドメイン固有言語(DSL)です。この言語は、金融契約またはビジネスの分野の専門家ではあっても、プログラミングのスキルや経験がない人が使用するように設計されています。これにより、コントラクトを視覚的に、より伝統的なコードで構築できます。

PlutusはCardanoネイティブのスマートコントラクト用プログラミング言語です。これはHaskellで作成されたチューリング完全言語であり、Plutusスマート コントラクトは実質的にHaskellプログラムです。Plutusの習得には、プログラミング経験が役に立ちます。Plutusを使用したスマートコントラクト作成に向けた第一段階は、Haskellプログラミング言語と関数型プログラミングパラダイムを学習することです。

これらの言語を習得するのは難しいように聞こえるかもしれませんが、本稿で学習プロセスを、リソースの概説とともに紹介します。

次のセクションでは、Cardanoのスマートコントラクト開発に向けたラーニングパスを提供します。

ラーニングパス

ソフトウェア開発者(Software Developer)でも金融専門家(Financial Professional)でも、下の画像に表示されているパスに従ってスマートコントラクトの開発を始めることができます。

図1:ラーニングパス

上記画像からわかるように、Cardanoのスマート コントラクトを開発するには2つのパスがあります。ソフトウェア開発者である場合、もしくはプログラミング経験がある場合は、Haskellの基礎を学ぶことから始めます。次に、Haskellの高度なスキルを習得してPlutusに進むと、「Cardanoスマートコントラクト開発者(Cardano Smart Contract Developer)」になることができます。

2つ目は、金融またはビジネスの専門家向けのパスです。すなわち、コーディングの経験がゼロ、またはほとんどなく、ブロックチェーン技術を使用して金融スマートコントラクトを作成することに関心がある場合です。このパスをたどるには、Marloweを学ぶ必要があります。オプションで、Haskellの基礎を学ぶこともできます。その後、金融スマートコントラクトを最初から作成するか、付属の事前に作成されたテンプレートから作成して、「Cardano金融スマートコントラクト開発者(Cardano Financial Smart Contract Developer)」になることができます。

次のセクションでは、どちらのパスを選択したとしても学習の旅を支援することになる教育リソースを紹介します。

Cardanoスマートコントラクト開発者になる

前述したように、ソフトウェアを開発している場合、またはプログラミングの経験がある場合は、このパスをたどることができます。Cardanoでのスマートコントラクトの開発を支援するために提供されるリソースを見ていきましょう。

Haskell基礎コース(Haskell Fundamentals)

Haskell入門編は最初の15レッスン。自分のペースで進められるHaskellブートキャンプコースで、基礎を紹介しています。レッスンごとに、ビデオ講義、Jupyterノートブックに基づくインタラクティブなコーディング環境、新しいHaskellスキルを実践するための宿題が提供されます。

図2:Haskell基礎ラーニングパス

このコースは完全に無料で受講できます。次のリンクを使用して詳細なシラバスを確認してください。

どちらのリソースも同じ学習コンテンツを提供します。主な違いは、eラーニングプラットフォームに登録すると、各レッスンに用意されているディスカッションフォーラムを使用して、質問を共有したり、他の学習者と交流したりできることです。どちらのオプションでも、#ask-haskellチャネルをチェックすると、DiscordのIOGテクニカルコミュニティから他の学生と交流したり議論したりすることもできます。

このコースは英語で提供されます。他言語話者で、コースの翻訳に貢献したい場合は、ぜひGitHubリポジトリをフォークし、プルリクエストを通じて貢献を共有してください。 

Haskell上級コース(Advanced Haskell)

Haskellコースの最初の15レッスンを完了したら、初心者のHaskellプログラマーになったことをお祝いしましょう。

図3:Haskell上級ラーニングパス

これで、より高度な概念を受け入れる準備が整いました。これに関しては、9つのレッスン(レッスン16から24まで)を提供しています。レッスンは、GitHubリポジトリまたはeラーニングプラットフォームで提供されています。

本稿公開時点で同レッスンは開発中です。ご注意ください。

Plutus

本コースを修了する、本を読むなどしてHaskell を学習したら、もしくはすでにHaskellに精通している場合は、Plutusを学習する準備が整いました。

図4:Plutusラーニングパス

この学習の旅をサポートするために、Plutusパイオニアプログラムを提供しています。これは、Cardanoエコシステム向けにPlutusのソフトウェア開発者をトレーニングするための教育プログラムです。  

次回コースは2月20日に開講されます。この新しいコホートへの参加に興味がある場合は、登録フォームにご記入ください。まもなくご連絡いたします。

毎週のビデオ、演習、Q&Aセッションを備えた非常にインタラクティブなプログラムであり、受講者のみがPlutus言語のクリエイターや主要な専門家にアクセスできます。10週間のコースで、週に最低10時間の時間と労力が要求されます。

このコースの受講前に準備として、Haskellブートキャンプの内容をさらって、Haskellについての学習を進めておくことができます。Plutusを始めたい場合、またはこのプログラムについて詳しく知りたい場合は、Plutusパイオニアプログラムの情報ページとGitHubにある前回のPlutusパイオニアプログラムの講義を確認することをお勧めします。

Cardano金融スマートコントラクト開発者になる

このラーニングパスは、コーディングの経験がなくても、金融およびビジネスの専門家がCardanoに飛び込み、Marlowe(オプションでHaskellも)を使用して金融スマートコントラクトを作成できるようになるように設計されています。

図5:Marloweラーニングパス

Marloweの学習をサポートするためには、Marloweパイオニアプログラムが提供されています。この教育プログラムは、開発者や分散型金融商品に興味を持つ人たちが、Marlowe製品スイートを使った金融スマートコントラクト(ローン、スワップ、CFD など)の作成方法を学べるように設計されています。

これは7週間のコースです。毎週、ライブレッスンとその後のQ&Aセッションが含まれます。スキルレベルと空き時間の状況に応じて、追加で週に1〜5時間のコースワークが必要になります。

すべてのパイオニアプログラムと同様に、このプログラムは需要に応じて提供されます。将来のコホートへの参加に関心がある場合は、Marloweパイオニアプログラムのページを注視していてください。新しいコースの日程が発表されます。

Marloweを始めるには、このリンクから、本プログラムの前コホートで録画された講義をぜひフォローしてください。

Haskellを使用して金融スマートコントラクトを強化したい場合は、 GitHubまたはeラーニングプラットフォームで、Haskellコースを始めから第15回まで受講することをお勧めします。

IOG教育チームとのコラボレーションの機会

IOG教育チームは、Cardanoスマートコントラクトの開発に関心のある企業、政府、大学などあらゆる人々のグループとの協力に意欲的です。

協力方法の1つとして、Cardanoエコシステムに関するハッカソン開催があります。ハッカソンスターターキットを確認してください。

IOGで開発した技術や製品に関連するコースや共同教育活動の開催に関心がある場合は、IOG教育チームまでご連絡ください。

パイオニアプログラムの将来のコホートと、2023年の新しい対面型Haskellコースについては、ソーシャルメディアチャネルで引き続きご確認ください。

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