IOGがデータを保護しテクノロジーの自由を守る新たなブロックチェーンを発表
2022年 11月 18日 6 分で読めます
- データ保護ベースのブロックチェーンMidnightが、機密性の高い商用データや個人データを保護
- 安全に話し、交流し、情報を共有するという、ユーザーの基本的な自由を保護することを目的とした業界初のプラットフォーム
- 開発者がTypescriptをはじめとするさまざまなプログラミング言語を使用して、ルールベースの機密性Dappを構築、デプロイするために設計されたプラットフォーム
英国エディンバラ、2022年11月18日:ブロックチェーンの研究および開発をリードするInput Output Global, Inc.(IOG)は、機密性の高い個人データおよび商用データを保護することにより、ユーザーがより自由かつ安全に操作できるようにするデータ保護ベースのプラットフォームを作成していることを明らかにしました。
Web2は、人々が互いに共有し、つながることができる世界規模のコミュニティを創造しました。しかし、これには中央集権型管理という代償が伴い、検閲、監視、データの所有権の喪失につながりました。Web3は、ユーザーデータへの検閲や管理のない新しいパラダイムを約束しましたが、これまでのソリューションは、多くのユースケースでデータを明らかにしすぎるか、秘密にしすぎるかのいずれかになっています。
これに対処するため、IOGは、結社、商業、表現に関する人々の基本的な自由の保護を原則とするシステムとなる新しいプラットフォームの作成に取り組んでいると発表しました。Midnight(ミッドナイト)と呼ばれるこのソリューションは、オンラインインタラクションに新しいパラダイムを導入し、明らかにするデータをユーザーが選択し、残りをインターネットから切り離すという、ユーザーによるデータ制御を可能にします。
Midnightは、DAppを構築する際に機密情報をどのように考慮するかについて、まったく新しい出発点となります。既存のプログラミングモデルには、後付けとしてデータ保護が組み込まれており、アーキテクチャーに脆弱な亀裂を残します。一方Midnightは、データ保護優先の新しいプログラミングモデルを使用して構築されます。
このプラットフォームは、ゼロ知識証明暗号理論とプライベートおよびパブリックコンピューティングの組み合わせを使用して、機密性の高い個人データと商用データを保護するトラストレスエコシステムを作成します。Cardanoブロックチェーンのサイドチェーンとして機能し、そのセキュリティと分散性を継承しながら、Cardanoのユーティリティを大幅に拡張し、データの取引、公開、または共有を求める個人や企業に貴重な新しいユースケースをもたらします。これにより、Cardanoエコシステムに固定されたルールベースのトラストレスなインタラクションを使用して、データ保護されたコネクティビティの豊富なウェブが可能になります。
Midnightは、開発者がTypescriptをはじめとするさまざまな汎用言語でスマートコントラクトを作成できるように特別に作成され、これまで以上に簡単にスマート コントラクトを開発できるようにします。
このプラットフォームを通じて、企業は財務データなどのミッションクリティカルな情報を相互に直接共有でき、他の機密情報を漏らさずに規制要件を満たしていることを証明できます。ユーザーは、接続された世界で操作するときに個人情報を保護することもできます。個人データの悪用と「ビッグテック」による「監視資本主義」に関する懸念が広まっている時代に、個人データの保護は多くの人にとって大きな問題になっています。
Midnightは、エジンバラ大学で開催された開発者向けScotFestイベントで、CEOのCharles Hoskinsonによる基調講演中に発表されました。そこで彼は、世界中の人々や企業が直面している課題と脅威について、データ保護とより高いセキュリティを提供するソリューションの必要性と合わせて話しました。
IOGのCharles Hoskinson CEOは次のように語っています。「データの制御と自律性を維持しながら、作業、コラボレーション、交流の自由を人々に提供するシステムが必要です。このような基本的な権利を持たない場合、世界中の他の地域とつながる力は、私たちの制御を超えた力によって妨げられたり、管理されたりします」
「これらは、IOGが大切にしている価値観であり、データがどのように使用され、トランザクションが可視化されるかについて、ユーザーに自律性を与え、これらの自由を守り、支える新しいソリューションを作成するためにたゆまぬ努力を続けてきた理由です」
ScotFestイベントの一環として、Midnightチームは開発者ワークショップも主催しました。参加者は、この新しいプログラミング言語、製品ロードマップ、このプロトコルで可能なさまざまなユースケースについてさらに学ぶことができました。
新しいプラットフォームは、安全なブロックチェーン技術の開発を進めるという IOGの目標の鍵となる部分を形成します。これは、より安全なブロックチェーンネットワークを作成するための鍵となる、Markulf Kohlweiss博士が率いるゼロ知識証明プロトコルの開発に焦点を当てた新しい研究ラボへの資金提供を含む、ブロックチェーンデータ保護に対する同社のコミットメントを示す一連の発表に続いて行われます。IOGはまた、ゼロ知識証明プロトコルの専門家であるVanishree Rao博士を応用暗号理論の責任者に任命しました。
詳細情報およびMidnightの定期更新情報を受け取るためのサインアップは、midnight.iohk.ioをご覧ください。
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