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Catalyst Natives - あらゆる事業でCardanoイノベーションエンジンの利用が可能に

広範なCatalystプロジェクトの一環として、事業の規模を問わず日常業務の新たなユースケースにブロックチェーン技術の可能性を開くCatalyst Nativesプログラム

2021年 11月 10日 Fernando Sanchez 7 分で読めます

Catalyst Natives - あらゆる事業でCardanoイノベーションエンジンの利用が可能に

Cardanoコミュニティが主導するイノベーションエンジン、Project Catalystの一環である、Catalyst Nativesの初回パイロットについてお知らせします。Catalyst Nativesを使用すると、あらゆる組織が集団の力を活用して、ビジネス上の問題を解決したり、ソリューションの実装を外部委託することができるようになります。このプロジェクトは、規模の大小を問わず日常業務の新たなユースケースにブロックチェーン技術の可能性を開きます。

今後、一連のパイロットを展開します。まず、組織が独自の支払いソリューションを構築できるようにするエンタープライズグレードのフィンテック企業COTIと協力します。COTIは、Cardanoと提携して、非常に使用しやすくスケーラブルな、コミュニティ向けADA支払いソリューションを開発しています。結果として、ヨーロッパの小規模なホテルからアジアの大規模なEコマースサイトまで、オンライン販売業者は、自分のサイトに統合したadaPayで何百、何千ものADAトランザクションを簡単に受け取ることができます。

COTIのCEO、Shahaf Bar-Geffen氏は、パートナーシップについて次のように語っています。

Catalyst Nativesファンドを発表する最初の企業になれてとても興奮しています。親密なパートナーとして、COTIとIOHK、そしてCardano財団は当然のごとく再び協力して、世界中のチームがadaPayの開発、私たちのチャレンジに参加できるようにしています。adaPayを充実させる革新的な方法を見つけることは、CardanoやCOTIのコミュニティだけでなく、世界全体にとって価値があります。非常に幅広い販売業者が、支払い方法としてADAを受け付けることができるようになるのです。

Project Catalyst

Project Catalystは一年足らずで世界最大の分散型イノベーションファンドへと成長しています。これは、Cardanoコミュニティにより、Cardanoコミュニティのために推進される、将来の開発と持続可能なイノベーションの中心となります。このCatalyst Natives初回パイロットでは、Cardanoエコシステム外の組織にProject Catalystイノベーションエンジンの革新的パワーを活用するための門を開きます。

各ファンドラウンドで、Project Catalystが提示する複数のチャレンジに対し、コミュニティは協力してソリューションを提供します。現在Fund7では、800万米ドル相当のADAが使用可能であり、このうち80%がプロジェクトへの資金、20%が投票者やコミュニティアドバイザーへの報酬インセンティブとして割り当てられています。Fund7には24のチャレンジが設定されていますが、うち21がコミュニティが提案、投票したもので、2つはIOGが提案したもの、そして、COTIと提携したCatalyst Nativesです。Catalystコミュニティは提示されたソリューションに投票し、勝者はプロジェクトを完了するために資金を受け取ります。

Catalyst Natives

Catalyst Nativesは、Cardanoネイティブトークン機能がCardanoブロックチェーン上のトークンの幅を広げるように、Project Catalystへのアクセスを拡張します。

Catalyst Nativesの導入に伴い、CardanoやCatalystエコシステムの外部にある組織もチャレンジを提示し、提案されたイノベーションがチャレンジの要件を満たすものであった場合に、インセンティブと報酬を提供することができるようになります。

このパイロットで、COTIはコミュニティに革新的なテクニカルチャレンジを提示しています。現在ShopifyやWooCommerceなどのプラットフォームを使用しているすべての中小企業が、自分のサイトにプラグインを追加することによるシームレスな統合で、ADAによる支払いを受ける新しくクリエイティブな方法から恩恵を受けることができるようになります。

パイロットに続いては、その他の外部組織から更なるチャレンジを受けられるようCatalyst Nativesを開放していきます。初期段階でのチャレンジは、より幅の広いCardanoエコシステムに価値をもたらすよう、IOGが監修します。Natives経由でチャレンジを提出する組織は、提案に資金提供します。つまり、Catalyst Nativesは、当選したプロジェクトへの支払いにCardanoトレジャリーを使用しません。Fund7で、COTIは10万米ドル相当のCOTIトークンおよび経費を提供します。これは、既存の800万米ドル相当のADAファンドに上乗せされます。

Catalyst Nativesは、あらゆる形態や規模の組織にとって素晴らしい手段となります。アイデアの宝庫と、それを実現するスキルを持つ人材へのアクセスが得られるのです。Catalyst Nativesは現在、Cardanoエコシステムでパートナーとネイティブアセットトークンプロジェクトが、特に解決のためのリソースを持たない、または単純に解決策がないという特定の問題への対処を支援し、Catalystチャレンジとしてこれをアウトソースして提案者に対処させることを考えています。

未来に向けてますます加速していく中で、組織は絶えず変化する市場の条件に適応する必要があり、CatalystのようなシステムがCardanoコミュニティを超えて人々が協力し、意思決定を行う画期的な方法への道を開く可能性があります。新興市場は、プランを立てることを非常に困難にします。この不確定性こそ、必要に応じてシンクタンクを活用し、実装をアウトソーシングできるという能力がきわめて価値を持ち、競争の激しい市場で差異化の要素ともなりえる理由です。

Catalyst Nativesの適用方法

ビジネスで特定の問題があり、次回のCatalyst Nativesパイロットに参加をご希望の場合は、こちらからお申し込みの上、これまでにない可能性にアクセスするための次のステップに進んでください。

ネイティブトークンについてもっと知りたい場合

本稿の執筆にはIOGのコミュニケーションマネージャーTim Richmondにもご協力いただきました。
Fernando Sanchez

Fernando Sanchez

Senior Technical Writer

Marketing and Communications