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Cardanoサミット2021概要:ガバナンスは次の重要課題

Charles Hoskinson、ブロックチェーン業界が成長し続けるためには、始めたことを終わらせることが必要であると言及

2021年 10月 8日 Dominic Swords 21 分で読めます

Cardanoサミット2021概要:ガバナンスは次の重要課題

Cardanoサミット2021のようなイベントは、どのように締めくくるべきでしょう。何十人もの講演者を招き、新たな提携が発表される。そして、すべてが世界各地6か所でライブで行われるとともに、40もの国々の何千という家庭からオンラインで視聴する。そんなイベントをどう締めくくるか。確かに簡単なことではありません。

理想としては、イベントの主要ポイントをまとめ、出席者すべての頭脳をまとめた見解を披露したうえで、次に来るものをにおわせる、というところでしょうか。 

このタスクは、IOGのCEO、Charles Hoskinsonが出席してイベントの柱となったワイオミング州ララミーのステージで、強力なパネルが順当に担うことになりました。Hoskinsonとともにパネルを構成したのは、IOGのCTOを務めるRomain Pellerin、同CCOのJerry Fragiskatos、同法務主任Joel Telpner、Cardano財団CEOのFrederik Gregaard、そしてIOG外では地元を代表するAvanti Bank and Trust創業者兼CEOのCaitlin Longという面々です(敬称略)。モデレーターは、IOGバイスプレジデントのRob Adamsが務めました。 

パネルモデレーター:Rob Adams、IOGバイスプレジデント

Adamsはまず、パネルがニッチからメインストリームへという観点からブロックチェーンを論じるようお膳立てをし、ユーティリティ、ガバナンス、アダプション(普及)、インパクトというイベントのテーマへと、スピーカーを巧みに誘導しました。この中のいずれかに、Cardano主導によるブロックチェーンの軌道において、今後特に目立ってくるものはあるでしょうか。全体が次に向かう先について、何らかの手掛かりは得られたでしょうか。

米国で地元の聴衆の反応から、手掛かりが1つ得られました。個人の自由の侵害を妨ぐことについて何らかの発言が出たときに、歓声が上がったのです。企業に私たちのデータを盗むことをやめさせよう:歓声。ブロックチェーンをもっと身近に感じられるよう立法者を教育しよう:歓声。政府が人々を誤認に誘うことを止めさせ、選挙を公正で透明性のあるものにしよう:大歓声。

境界を超えるテクノロジーが必要です。従来のシステムでこの溝を埋めるには非常に時間がかかります – Romain Pellerin

アダプションについて話しを始めるにあたり、Pellerinはブロックチェーン技術はニーズへの対応から生まれたことを指摘しました。したがって将来は、アダプションとユーティリティが密接にリンクすることになると、「ブロックチェーンはたまたま存在するわけではありません。これは、時宜にあったテクノロジーだと思います」とPellerinは言います。

「グローバル化が進む世界において、国境を超えることができるテクノロジーが必要です。従来のシステムでこの溝を埋めるには非常に時間がかかります」彼はのちに、ブロックチェーンこそが、チェーン間だけでなく、必要な場所すべてに総合運用性をプログラムするための「システム」であると示唆しています。

Pellerinがアダプションとユーティリティは相互に対処しあうと示唆する一方で、Fragiskatosは、新たな利用者の波の中に大企業や政府が含まれるといった状況で、これまで以上のケアが必要となった、と懸念を表明しました。そして彼が、「私が好むのは、草の根であり続けることです。これは、まず個人によって動かされること。その上に中小企業が構築される。そして、企業や政府は最後に来ると。私の個人的見解ですが」と述べると、このセッション最初の大歓声が起こりました。 

私が好むのは、ブロックチェーンの普及が草の根的であり続けること、そして、まず個人によって動かされることです – Jerry Fragiskatos

結局のところ、経済が健全であれば、消費者ベースで、ほぼ「中小企業ファーストにより運営され、企業や政府がラストにきます。この方法で続いて行って欲しい」 

最初の拍手と歓声と同時に、Fragiskatosのコメントにより、この夜初めて大企業そしてさらに大きな政府の不気味な姿が登場しました。このテーマを受け、Longはほとんどの金融テクノロジーの「仰天の」後進性について話しました。「(より規模の大きい)企業は本当に物事を複雑にします」と彼女は言います。

「KISSの原則 (Keep it simple, stupid)に従って活動するということがありません。多くのブロックチェーン開発者はこれを実行していると思います。共通の、開かれた、オープンバックエンドのプラットフォームで活動しているためです。これはすなわち、誰もがネットワークに参加することができるようにするためです」

ガンジーの名言があります。 最初は無視され、次に笑われる。そうしたらこっちの勝ちだ、と。 – Caitlin Long

Longは直後にワイオミングコミュニティのブロックチェーン関連法形成という成功に触れ、地元の聴衆から喝采を浴びました。不運なことに、驚くことではありませんが、この成功は(集中化された)権力にほぼ無視されました。「ガンジーの名言があります。最初は無視され、次に笑われる。そうしたらこっちの勝ちだ、と。正確な引用ではありませんが、つまりはそういうことです」

そして、その日のステーブルコインについてのオンライン記事にワイオミングが言及されていないことについてThe Wall Street Journal誌に説明責任を求めるようCardanoコミュニティに呼びかけました。「皆さんがこれをソーシャルメディアで話題にしてもらえると嬉しいです。なんと言っても彼らは私たちを無視することが大好きですから」

オンラインに限られてはいるものの、この行動の呼びかけは大きな歓声を巻き起こしました。 

ここでフラットキャップを被ったGregaardが、この扇動的なテーマに便乗するかに見えました。しかし、社会変革の代理人としての彼の時間はまだ到来していなかったようです。ここではその代わりに、ゲーマーなど「デジタル生まれ」の最初のユーザーの波と、ほとんどが「ブロックチェーン非対応」にとどまっているがゆえ追い込まれている、より大規模で古い業界との違いについて適切に指摘しました。「ブロックチェーンに対応している側が毎回勝利を収めています」と彼は言います。 

したがって、次のユーザーの波は極端な大企業(変化できない、またはしない)でも零細企業(必要がない)でもなく、中間規模からくるだろうと、GregaardはSAPとOracle金融システムを引用しながら語りました。「これは、銀行、そして企業プロセスの中(にある企業)の一部となるでしょう。これが私の見解です」

そうなるかもしれないし…ならないかもしれないと応じたのはHoskinsonです。どんなに慎重に計画しても、次の波がどこからやってくるかはわからないものだ。常に、人々が真に望むものによって自分が間違えていることが証明されるものである。YouTubeで自分の「Ask Me Anything(なんでも訊いてくれ)」セッションよりも猫の動画が好まれるように。「実際、重要なことは、将来がどのように見えても十分な柔軟性と適応力を身につけておくことです。そこでの競争力を保てるように」と彼は言います。

そして、ここでこう問いかけました。「以前不可能であって、現在可能になった消費者エクスペリエンスとは何でしょう。好い例として、スマートフォンによるGPSの変革が挙げられます。MapQuestから地図をプリントアウトしなければならなかったものが、手元で即時にできるようになった。iPhoneとGoogleマップの組み合わせは、労力なしに誰もの注意を引く猫動画に対し、テクノロジーも応えられることを証明しています」

したがって、このディベートへHoskinsonが最初に行った貢献は、「完全なトップダウンのプランニング」へ執着することへの警鐘でした。次にAdamsが、サミットで祝われた大勝利は大企業や政府とのものであったことをいたずらっぽく指摘しました。これは矛盾しているでしょうか。

いいえ、と、Fragiskatosは言います。そのポイントは、取引は常に人々、個人を相手にしているということです。  「企業や政府は、最終的には消費者にサービスを提供します。したがって、私はこれが矛盾だとはまったく思いません。私は単に、力は個人に託されるべきだと言っているだけです。企業はこの中で役割を持ちます。それが正しい文脈でなければならないだけです。そして、ボトムアップであるべきです。(これが)この業界の精神であり、健全な社会を作るものです…この業界は民主主義を健全に保つための役割を担っています」

これは非常に重要なポイントで、私も考えさせられました。きっと聴衆も同じだったでしょう。なぜならこれは単なるガバナンスではなく、ガバナンスの二乗だからです。ブロックチェーンの内部ガバナンスは、その影響力を社会のより広範なガバナンス、実際には政府に感じさせます。 

Pellerinが飛びつきます。「ボトムとトップ、私にはこれが理解できません。これは常に人の問題なんです」と彼は言いました。観客は彼が次に触れたポイント、ユーザーの不便さに反応しました。これは、技術的な「サイロ」間の「摩擦」の結果だ、とPellerinは言います。「FacebookからInstagramやWhatsAppにコンテンツを移そうとしたら、面倒だし不可能であることすら多い。手作業でしなければならない。そうですよね」 

ネットワークは結局人であるけれども、お互いに切り離されてしまっている。「サイロで迷っている」とPellerinは言いながら、必要なものは「ビジネスをまたぐエクスペリエンスである」と指摘します。

Telpnerはテーマを規制全般に拡大し、Longの拠点である州におけるバンキングについての彼女のコメントを発展させました。「ワイオミングが行っていることで重要なことは、規制不要とは言っていない点です。彼らは適切な種類の規制を、と言っているのです」

ワイオミングが行っていることで重要なことは、規制不要とは言っていない点です。彼らは適切な種類の規制を、と言っているのです – Joel Telpner

ディスラプション(変革をもたらす)テクノロジーと「立法者は追いかけっこをしており、既存の規制制度をとりあげ、変更し、新しいテクノロジーを利用可能にするために必要なことをするにはどうしたらよいかを理解するよりも、単純にノーと言ってしまった方が彼らにとって簡単な時もあるんです」 

Telpnerは、基本的に全員が「消費者を守り、不正を阻むアイデア」という重要事項では同意に達していると言います。もし開発国の立法者が、ブロックチェーンがこうした事柄に適しているということをまだ理解していなければ、別の場所の同等の立場の人々が機会を見つけるかもしれない。小規模な国は、面倒な既存のシステムが欠けているため、比較的自由が利きます。小国でブロックチェーンにより可能となったイノベーションの中には、先進国に導入する価値があるものもあります。 

この1例として金融包摂が挙げられるし、もう1つ、IDの問題もあります。Pellerinは、アイデンティティは常にブロックチェーンシステムへの論理的な「入口」であり、運が良ければ「選択的開示」もあとでついてくると指摘します。しかしここでも、Longが重要なポイントを指摘して聴衆の心を奪いました。「政府はアイデンティティの証拠をコントロールしています。(しかし)アイデンティティとはなんでしょう。これは、自分であることの本質、自然法の領域です。IDだとか紙きれだとか、自分が何者であるかをインスタンス化したものとは関係ありません。これは、自分が誰であるか、ということです。だからこそ、重要なのです」

Longは歓声が収まるのを待ち、こう続けました。「現在、自分たちが誰であるかを証明するこうした紙を持たずに米国へやってきた人々が1500万人います。そしてその人々は銀行口座を持ちません」

これに関しては、企業の方が政府よりも優れた動きをしている、と彼女は言います。しかし、IDを銀行に提出することの問題点とは、情報を他の機関と共有できてしまうことであり、「通常動いているデータは休んでいるデータよりも安全性が低い」こと、特にこれが暗号化されてない場合に危険性が高まることです。 

Hoskinsonがここで口を開きました。ガバナンスの討論がやや政治に傾きつつあったのでしょうか。「ちょっと一言、悪いね。IOはワクチンパスポートとか構築してないからね。これだけは言っておかないと」。ここで、おそらくこの夜最大の歓声が沸きましたが、ここから、アイデンティティの概念について非常に深刻な点を指摘するコメントが続きました。

「現実的に言って、アイデンティティは単一の事象ではありません。人はいくつもの異なるアイデンティティを持つことができます。オンラインのアイデンティティ、職場のアイデンティティ、家族のアイデンティティ、宗教上のアイデンティティ、親戚に会う時のアイデンティティ」

これらすべての異なるアイデンティティの管理権を取り戻すことが、DID、すなわち分散型アイデンティティの「マジック」である、とHoskinsonは話します。「評判とはアイデンティティにまつわる事柄です…そして、それは常に文脈と結びついています。自分は彼らを雇いたいだろうか。彼らは放課後私の子供たちの面倒を見たいだろうか」

現時点では、社会をコントロールするものが人々のアイデンティティをコントロールしています。「しかし、組織をつなげて評判を動かすために中央当局や政府機関はもう必要ありません」

従来の大手テックグループは「すべて独自の方法でIDシステムを創り、消費者製品にそれを組み込んでいます。そして、Google IDとかGoogle認証システムとかApple Payとか、ちょっとした賢い名前を付けるのです」

Hoskinsonはアイデンティティのための戦い、一定の時間枠の中で行われる戦いの絵を描きました。「この勝者が、あなたの人生を使うあなたの能力に甚大な影響を与えることになります…自分自身のアイデンティティをコントロールし、それを自己主権型とすることは、21世紀における最大課題(の1つ)でしょう。これは基本であり…この業界が生き残るためには勝利を収めなくてはなりません」

Telpnerは、ブロックチェーンは個人情報を取り戻すツールを提供できるが、銀行に告げるのは本人次第だと付け加えました。「これは私たちのものです。あなた方のものではありません」と。歓声が上がってしかるべきところでしたが、聴衆は沈黙していました。おそらく考えていたのでしょう。 

FragiskatosはIDの議論でどのように聴衆に訴えかけるかをわきまえていました。「私が思うに、ビジネスとパーソナルなものとがあって、これ(ID)は非常にパーソナルなものです。私は、アカウントが侵害されることに嫌気がさしています。この前確認したとき、すべてのアカウントが侵害されていました。そして、企業が私のデータから儲けを得るのです。そうなると無力さを感じてしまう - まあ、こういうもんなんだろうと。そうですよね。これが、私たちが慣れてしまっている感情です。私は(ブロックチェーンは)まさによりよいシステムだと思っています。まる。そして、最終的には至る所で採用されるでしょう」

聴衆は大喜びしました。それからGregaardは、ブロックチェーンを行政の行き過ぎに対する是正策とする、より大きな野望に問題を改めて結びつけました。彼は「その戦争には負けると本当に思います」と、確信をもって言いました。戦争という言葉で、Gregaardがデータ侵害に対するFragiskatosの不満だけでなく、Hoskinsonの言うアイデンティティのコントロールのための戦いをも示唆していることは明らかでした。 

有意義な参加を示すことができなければ…そして人々が真に自分の意見を表すことができなければ、 (行政の行き過ぎに対する)戦いで私たちに勝ち目はありません – Frederik Gregaard

「政府を変えることができなければ、非代替性投票システムで有意義な参加を示すことが、人々が真に自分の意見を表すことができなければ、私たちに勝ち目はありません。勝利するための唯一の方法は、企業や銀行が集めている物よりも信頼できるIDをブロックチェーンに作成することができると証明することです…それができなければ、戦いを始める前に負けるでしょう」

次の質問はHoskinson自身から放たれました。「次にくる重大事とは何だろうか」これはどうやら左側に座っていたGregaardに向けられたようでした。

Gregaardは、とりわけチェーンに限らない既存システムの相互運用性であると答えました。これは暗号資産をより簡単に法定通貨に変換できるようにするためです。

Telpnerにとって、次の重大事は明らかにガバナンスでした。確かに、これはほぼすべての議論で触れられていたテーマです。Fragiskatosは次の重要事を知らなくてもいいが、自分としてはソーシャルメディアの変革だと予想すると述べました。 

会話をまとめるにあたり、Hoskinsonは1人ステージに残り、聴衆を最初の原則へと立ち戻らせました。ブロックチェーン業界には「誠実さのギャップ」がある、と彼は言います。たくさんの「小切手を書いている」けれども、まだ現金化されていない。始めたものを終わらせることに集中するべきである、と。 

「これは最大の失敗の1つです。このアプリケーションを使えとか、これをしろとか人に言っておいて、何千万ドル、何億ドル、何十億ドルも失っている。しかもよくなっているようには見えない。単に悪くなっているように見えます」

確かに、これはガバナンスの問題でしたか。そうかもしれません。しかしもしそうであるなら、これを修正するためにもっと広く採用されることが必要となります。

約束にまつわるモラルハザードの悪化に対処するには、もっと高い標準、よりよい認証、監査、厳正なコードの実践が必要であるとHoskinsonは言います。このために、形式的プログラムによる認証の専門家、「電車や飛行機、車を作りたいとき、そして物事がきちんと機能し、自分が生きて物語を語ることを保証して欲しいときに呼びかけるような人々」と協力しています。

どうにかして、何らかの方法によって、私たちはCardanoの政府を一緒に構築しなければなりません。ちゃんと機能するものを – Charles Hoskinson

「学術的に生まれ、産業界で製錬された、このようなすばらしいイノベーションをどのように取り上げ、一緒にして、アジャイルな開発チームに - 潤沢な資金をもって研究室に閉じこもっている博士たちではなく、2、3人が共同作業している起業家たちにスケールダウンする形で業界に適用させられるでしょうか」

この答えは、どうやら、ユーティリティ、ガバナンス、インパクト、アダプションの4つのテーマすべてを組み合わせることのようです。「現在証明書とオープンアプリストアの間にはこの美しい同型が存在します」と、Hoskinsonは目を輝かせて語ります。

このようなアプリストアは、これまでのところ、アプリがストアにあり、誰かが確認してくれることを期待することしかできず、時には「大AppleやGoogle、Microsoftと競合してしまうので、アプリストアに行かせるべきではない」ことが決められてしまう「顧客に押し付けられたキュレーションモデル」とはかけ離れています。

うーん、これはガバナンスの問題でしょうか。いや、ちょっと待って。多分これはアダプションの問題でしょう。それともユーティリティ。きっとすべてなんでしょう。 

「いつも開いていて、誰でも来ることができ、誰でも構築できるようなストアを作るとしたらどうでしょう。ブロックチェーンにトランザクションを送信しさえすればいい。それはもうそこにあります。しかし、あなたに認証する能力が備わっていれば、それがどう視覚化されどう提示されるか、顧客にどう見えるかを変えられます。自分の出しているものが上質であり、詐欺ではなく、安全であることを証明するための努力をすればするほど、見映えはよくなっていきます。努力をしなければ、見た目は悪くなります。ずいぶん単純なコンセプトでしょう」 

「オープン性を維持しながら、誰がID、通貨、プライバシーに関して信頼を置きながら、これをダウンロードし、使用するかを人々に証明する責任を(\アプリ開発者に)担わせる。自分の宿題を適切に行ったことを証明するのは彼らに任せます。ユーティリティ分野でこれほどたくさんの偉大なパートナーとともにCardanoが行っていることは、これをあなた方に配信することです」

これはユーティリティの分野かもしれませんが、アダプション、インパクト、そしてとりわけガバナンスの分野も頻繁に顔を覗かせます。そしてこの時点で、Hoskinsonの言葉は最後に近づいてきました。「ああ、ガバナンス。これがいちばん難しい。まったく。なぜか。だって、きちんと機能するガバナンスが存在しますか⁉」 

ここで、この夜一番の消沈したムードが漂いました。まさに、沈黙によるブーイングでした。 

「その通り」とHoskinsonは続けます。「この数年間で52か国を訪れて、わかったことが1つあります。なんだかわかりますか。不満の第一位は、うちの政府は機能していない、です。スイス人も、ロシア人も、中国人も、日本人も、アメリカ人も、みんなそう言っています。誰も、自分の政府に満足していません。でもどうにかして、何らかの方法によって、私たちはCardanoの政府を一緒に構築しなければなりません。ちゃんと機能するものを。幸運を祈ります。そしていいですか。私たちはやり遂げますよ」

レポート:Dominic Swords

Dominic Swords

Dominic Swords

Writer and editor

Marketing & Communications