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WolframとCardanoがNFTとライブミントでコミュニティを構築

Wolfram Blockchain LabsのJon Woodard CEOが説くNFTの刺激的な役割

2021年 7月 22日 Jon Woodard 6 分で読めます

WolframとCardanoがNFTとライブミントでコミュニティを構築

私たちはパンデミックの闇から浮上し、再びコミュニティと結びつき、共有する将来のビジョンに焦点を当てることができるようになりました。私たちは、強固なつながりを鍛造する新たな方法の前触れとなる、テクノロジールネッサンスの最先端に位置しています。Wolfram Blockchain Labs(WBL)では、コミュニティのつながりをより強固にするために、重要な瞬間を鍛造し、保存し、同時に共有できるような未来を見据えています。このインスピレーションは先日のBitcoin Miami 2021で、Cardanoミートアップに参加したことで得られました。

Wolfram Blockchain Labs CEOとしての役割の中でベストなものは、私たちのブロックチェーンに協力してくれるコミュニティメンバーと交流することです。WBLエコシステムがどうしたら真にグローバルかつ分散型となれるかについて考えたとき、分散化というものは単にテクノロジーを変えるというだけではないことに気づきました。これは、新たなタイプのコラボレーションを可能にしながら、コミュニティとの交流方法を変えるものです。

今や私たちは、グローバルネットワークを介してコミュニティとつながり、共有する未来へ向かって個別に、または集団的に取り組むことができます。これは、マイアミでのCardanoミートアップで十分に示されました。ここで私は、共有する信念で結びついたCardanoサポーターを目にしました。このようなコミュニティは、将来例外ではなく標準となるでしょう。

私は、個々人が自分たちの家族やコミュニティのために財政的自立を達成することを支援するグローバルシステムを構築することに、全員が重点を置いていることに感銘を受けました。Cardanoのグローバルコミュニティの力を目撃した後、私はこの「一体感」が代替不可能トークン(NFT)で体現されることに気が付いたのです。これがどのような意味であるか、そしてこれに関する今後のプランについて説明します。

NFTを体験する

NFTは、新規暗号資産公開(ICO)が果たし得なかった方法で、世界規模で想像力を刺激しました。おおむね投機と金銭的価値に焦点が置かれているとはいえ、この議論は世界が分散型システム、サービス、アプリケーションを見直すきっかけとなりました。NFTは一時的なブーム、チューリップマニアのようなバブルと感じられるかもしれません。しかし、その真髄は、不変で強固な、価値および唯一無二のアイデンティティを代表するものです。

コレクティブルズは、人が何に価値を置くかを示す優れた方法であり、まさにCardanoミートアップでみんなが繋がったように、個人とグローバルコミュニティをつなぎます。これはきわめてパワフルです。多くのモデルが現在一時性、一過性を讃える中、NFTの持ち味はタイムレスであることです。コミュニティが、誕生日や卒業、結婚式といった記念日を記録して祝うことができるようになったとき、人々を共通の目標のもとに集め、共通の未来に目を向けることができるようになります。

Wolfram言語とCardanoを使ったライブミント

2021年1月以来、WBLはCardanoのニュアンスを学び、CardanoブロックチェーンをWolfram言語に統合してきました。IOHKとの共同作業で最もエキサイティングなことは、NFTツールとオークションを実装し、CardanoによってLiveMinting.comを稼働させることです。

Stephen Wolfram (Wolfram Research CEO)と文化批評家のパネリストは、日本時間7月28日午前4時に予定されているライブストリームイベントで、体験的NFTミント(鋳造)を企画しています。これは、NFTのミント過程を実況する世界初の「ライブミント」イベントの1つとなります。ライブミントでは、Wolframのセルオートマトン(コンピューター界のアイテム)を、リアルタイムでNFTに認定された特注のアート作品に変換します。ここではこれまでに類のないNFTが生み出されます。

これは、WBLとIOHKの共同作業によるソリューションの始まりに過ぎません。WBLはまもなく、Cardanoブロックチェーンの統合を活用して、Wolfram言語にMintNFT機能を導入します。Wolfram言語に関して行われてきたエキサイティングな取り組みの詳細は、Wolframのブログ記事をご覧ください。

NFT分析、コミュニティ、クリエーター、ブランド

NFTメーカーとマーケットプレイスは、一般的にアクセスが可能になり、理解されるようになれば繁栄し始めるでしょう。そのために現在、特定のコミュニティにおけるNFTのパフォーマンスや売上といった分析を強調する特定の指標や機能の形式化に取り組んでいます。これらの分析は、あるタイプのNFTの人気についての洞察を提供するだけでなく、異なるタイプのNFTがどのように共有体験を通じてコミュニティメンバーを結びつけられるかを示します。

私たちは、あらゆるタイプのクリエーターたちが、コミュニティの素晴らしい体験を強調するような魅力的なライブミントイベントを開催できるような未来を心に描いています。その間、従来のブランドは結びつきを強め、製品を中心に形成されるコミュニティにおける帰属意識を高めます。このすべてはCardanoブロックチェーンとWolfram言語によって提供されます。

帰属の触媒

体験的NFTとこれに固有の帰属感により、Cardanoコミュニティメンバーは間違いなく、Cardano外部の人々のためのNFT体験を生み出すよう促されるでしょう。NFTがポップカルチャーに即座にインパクトを与えたように、こうした体験はより多くの人々をコミュニティに惹きつけます。

私は、WBLがこうした新たなNFT体験を生み出す最初のメンバーであることに興奮しています。また、これらのNFTツールを民主化し、誰もがこの楽しみに参加できるようになった時に何が起こるか心待ちにしています。これが、ユーザーが自分たちのクリエイションをよりよく管理できるような世界の、そして社会のつながりを促進し、金融サービスの民主化に引き継がれると信じています。

Jon Woodard

Jon Woodard

CEO (Wolfram Blockchain Labs)

Guest author