NervosとのパートナーシップでCardanoと初のクロスチェーンブリッジを構築

IOHKとNervosは協力してCardanoとNervosネットワーク間に相互運用性を構築します。完成すれば、この先駆的なクロスチェーンのブリッジにより、ユーザーは2つのブロックチェーン間で資産取引が可能になります。最終目標はより優れた相互運用性を促進すること。その間、NervosとCardano両者のグローバルリーチとユーティリティを拡張していきます。

Nervosの「Common Knowledge Base」（共通知識ベース：CKB）は、パーミッションレス、レイヤー1、オープンソースのプルーフオブワークブロックチェーンプロトコルで、相互運用可能なユニバーサルパブリックネットワークの基礎を築くことに主眼を置いています。これにより、あらゆる暗号資産は、スマートコントラクトとレイヤー2スケーリングのメリットが追加された、安全、不変、そしてパーミッションレスな環境に保管されます。

Nervosはこの頑丈なネットワークを3つの主要コンポーネントを軸として開発しています。これらはともに、Nervosの次世代相互運用性へのアプローチであるユニバーサスパスポートを構成するものです。

• PW Core（PWコア）- 開発者がすべてのチェーンでアプリケーションを構築することを可能にします。

• Nervos’ Polyjuice（Nervosポリジュース）- 開発者がイーサリアムからNervosへスマートコントラクトを移植できるようにするイーサリアム対応レイヤーです。

• Force Bridge (フォースブリッジ - Nervosとさまざまなブロックチェーンとのクロスチェーントランザクションを可能にするトラストレスなブリッジです。NervosはForce Bridgeを使用してCardanoと直接接続し、ユーザーは既存のCardanoウォレットを使用してトランザクションを行うことができます。

可搬トークンでブロックチェーンを橋渡しする

これは実際何を意味するのでしょうか。NervosのCKByte（CKB）とADA保有者は、両通貨を交換して取引することができます。NervosユーザーはCardanoのネイティブアセット規格を利用してトークンを作成し、両ネットワークを行き来させて、使用することができます。加えて、ブリッジにより開発者は両チェーン上でサービスや機能へアクセスし、自分たちのDAppエコシステムやユーザーベースを拡張することができます。

フルサービスのブロックチェーンアクセラレーター、Mousebeltは、Nervosから財政支援を得てブリッジを構築します。Cardanoチームは、Cardanoとブリッジを接続するために、専門知識とリソースを提供します。開発作業は既に進行中で、今後6週間で完了する見込みです。

「Force Bridgeを使用してNervos NetworkとCardanoをリンクすることは、IOHKとの間に既に築き上げられている関係を考えても特にエキサイティングです」と、Nervosの共同創業者Kevin Wang氏は語ります。「私たちは研究開発パートナーシップを育ててきましたが、まもなく実際のブリッジを手にすることができます。これはForce Bridgeのパワーを示すショーケースでもあり、機能的かつ相互運用可能なネットワークへとつながる道にいる私たちをさらに前進させるものです」

このブリッジは、Nervosとのコラボレーションの一部に過ぎません。「私たちは、相互運用可能なブロックチェーンの「星座」で機能する世界というビジョンを共有しています」とInput OutputのCTO、Romain Pellerinは述べます。「学術研究も暗号界全体を前進させる基盤となっていると信じています。私たちはまた、UTXOモデルの画期的な改良に関する論文の共同執筆、ユニバーサル会計規格の検討、オープンソースの研究を介した分散型技術の今後の開発への協力を予定しています」

ブロックチェーン技術は、エンドユーザーが1つのブロックチェーンや規格に縛られることなく、どのブロックチェーンを使用していようとも、価値やユーティリティにシームレスにアクセスできて初めて、主流に受け入れられるようになります。「このようなブリッジは、ユーザーにシームレスなエクスペリエンスを提供するうえで絶対に欠かせません」とPellerinは続けます。「私たちとNervosが実行しているように、コミュニティを繋げ、協力するための革新的な方法を見つけることにより、より公正で効率的なグローバル金融オペレーティングシステムを創造するという約束を確実に果たすことができるのです」

予定されているパートナーシップと研究イニシアチブについての詳細は、Nervos websiteをご覧ください。