Project Catalyst:Cardanoコミュニティの革新に向けた最初のパブリックファンドを紹介
Cardanoの未来を構築し始めるためのエキサイティングな実験
2020年 9月 16日 5 分で読めます
本日、Project Catalyst(プロジェクトカタリスト)初のパブリックファンドが発表されます。これはCardanoのオンチェーンガバナンス、トレジャリー、コミュニティイノベーションに向けての最初のステップです。
この初のパブリックファンドに先立ち、5か月にわたる2つの試験的基金に関する熱心な活動が実施されました。「Fund0」はIOGチームメンバーからなるフォーカスグループを使用した初回実験であり、「Fund1」はこのアイデアを始めてCardanoコミュニティに紹介したものです。この時はプラットフォームの開発とプロセスを手助けしてもらう50人余りのボランティアを募りました。この投票サイクルはリアルな基金こそ提供しなかったものの、我々チームやCardanoコミュニティメンバーにとって、試運転とプロセスを洗練させるまたとない機会となりました。 この先も道のりは続きます。しかし、コミュニティに支えられながら、私たちは既に設定された前進のペースを維持していきたいと思っています。Fund0を技術リハーサルに例えるなら、Fund1は最終リハーサルです。今日発表されたFund2はコミュニティのスターアクターたちが自分のプロジェクトを舞台中央にもたらすためにしのぎを削る公演初日となるでしょう。
将来への基金
8月にこのプログラムのプライベートフェーズを始めてから、多くのことを学んできました。コミュニティから50人が参加したパイオニアグループのサポートにより、改善すべき部分が特定でき、幅広いユーザーに公開する前に開発し、磨きをかけることができました。明確なドキュメンテーションおよびガイドラインを提供することにより、コミュニティのエンゲージが深まり、アイデアへの集中度も増すということを学びました。また、「メタ」提案を話し合う別の経路をコミュニティに提供することができるということも学びました。これは、インパクトのある提案作成に集中する一方で、CaralystとVoltaire(ボルテール)のプロセス強化につながります。さらに、IOHKにとって、提案を作成する個人がきちんと自分の考えを表現できるようサポートすることが重要であると認識しました。
Cardanoはそのグローバルコミュニティのクリエイティブな潜在能力を解き放つことにより目標に達することができます。投票プロトコルの出来は、ここに注ぎ込まれるアイデアにかかっています。これに関しては、Fund2以降へ最善の提案を作成できるようにサポートするためのガイドを作成しています。
今日発表する最初のパブリックファンドは最大25万ドル相当のADAで、コミュニティはこれにアクセスすることができます。誰もがアイデアを持ち寄り、提案を作成することができます。一般投票を通じて「勝利」した提案は開発プロセスを開始します。
当初は集中を緩めることなく、コミュニティには課題に対応するようお願いします。「どうしたら、6か月以内にCardano上にDappsやビジネスを構築するよう、開発者や起業家を奨励することができるでしょう」と。資金調達提案(または「FP」)は、マーケティングイニシアティブやインフラ開発からビジネスプランニングやコンテンツ制作まで、幅広いアイデアによりこれに対応できます。 最初の舞台は課題を探すこと。コミュニティのメンバーに考えを聞いてみてください。次に、イノベーションプラットフォームに自分として最高のアイデアを送り、専用のTelegramチャットチャネルで協力や議論をすることをすべての人に推奨します。
一般投票
考案、協力、提案の各段階を経た後に、各提案は投票にかけられます。提案はイノベーションプラットフォームまたは、現在開発中の新しいモバイル投票アプリでレビューできます。投票が行われる際には、全参加者は投票アプリを通じて登録する必要があります。投票する「権利」は、各参加者のADA保有量に関連し、投票によりさらに報酬を得ることができます。この最初の基金に参加しても、ADA保有者は通常通り自分のADAを委任して報酬を得ることを妨げられることはありません。投票は「トランザクション」のように効果的に機能します。全参加者は自分の票を「はい」か「いいえ」で投じることができます。アプリと投票プロセスの詳細については、今後のブログで紹介します。
協力と革新
VoltaireはCardanoエコシステムを構築するうえで欠かせないブロックです。すべてのADA保有者がプラットフォームの更なる開発に関して意思決定に関与し、エコシステムの成長に貢献することができるようになるからです。この機能性を配信するうえで最初の重要なコンポーネントがProject Catalystです。この実験の初期段階では、既にこれをさらに発展させるための熱意とコミットメントがCardanoコミュニティにより示されました。オンチェーン投票およびトレジャリーシステムの導入に伴い、ネットワーク参加者は自分のステークと投票権を使い、民主的かつ自立的な方法でCardanoが共有する目標に向けて取り組むよう舵取りをすることができます。
詳しくはチャールズ・ホスキンソンとProject CatalystのプロダクトマネージャーDor Garbashによる、Crowdcast紹介動画をご覧ください。
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