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Ouroboros Phalanx – グラインディング攻撃の経済性を粉砕
Phalanxは、より強力なランダム性生成によるOuroborosの強化を目的とし、グラインディング攻撃を防ぎ、より高速で信頼性の高いトランザクション決済を実現
2025年 10月 22日 11 分で読めます
概要
- Ouroboros Phalanxは、グラインディング攻撃として知られる、ランダム性生成における微妙ながらも重要な脆弱性に対処することで、Cardanoのコンセンサスの基盤を強化
- 検証可能遅延関数(VDF)を導入してエポックをまたいだランダム性の構築方法を拡張することで、Phalanxはそのような攻撃のコストを指数関数的に高め、実質的に不可能なものにする
- このアップグレードは、セキュリティを強化するだけでなく、パフォーマンスも改善し、トランザクションの決済時間を最大30%短縮
- Ouroboros Praosの拡張機能として構築されたPhalanxは、既存のシステムとの完全な互換性を維持しながら、Perasのような将来のスケーラビリティ向上に向けてネットワークを準備することを目指す
Ouroboros Praosは、検証可能ランダム関数(VRF)を使用してブロックを追加するためのスロットリーダーを公平に選出する。これで、セキュリティ、公平性、分散性が保証される。しかし、(CPS)0021:Ouroboros Randomness Manipulation(Ouroboros…
レベルアップしたCardanoのスマートコントラクト検証で、かつてない恒常的な安全性を実現
従来のスマートコントラクト検証は、高水準コードをチェックし、コンパイラーを信頼する。形式検証ブログシリーズの第2弾では、実際にオンチェーンで動作しているコンパイル済みバイトコードをどのように検証するか、他のアプローチでは見逃されるバグをどのように捕捉かを解説する
2025年 10月 14日 19 分で読めます
Cardanoノードで実行されるスマートコントラクトを実際のレベルで形式検証することが可能になり、抽象モデルや表層ループで推論するのではなく、UPLC(Untyped Plutus Core)を直接操作することができるようになった。
UPLCを直接対象とすることで、ソース言語を問わずコントラクトの検証が可能になる。これには、Plinth、Aiken、Plutarchの他、Plutus Coreコンパイルパイプラインを対象とする将来の言語も含まれる。
UPLCレベルにおけるここまでの証明自動化と分析は、これまでCardanoで実現されたことはない。
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Input | Output Researchがコミュニティに年度中間研究報告へのフィードバックを呼びかけ
新しい基礎研究報告書および技術検証報告書のドラフト版は、Work Program '25下のCardanoスケーリング、セキュリティ、ブロックチェーンイノベーションにおける画期的進歩を詳述している。Cardanoコミュニティには、このドラフト版のレビューをCardanoフォーラムで共有して欲しい
2025年 8月 29日 20 分で読めます
Cardano Visionは、Cardanoのブロックチェーン分野における長期的なリーダーシップを確固たるものにするために設計された、5年間の研究イニシアティブであるWork Program 2025(WP25)と共に2025年に立ち上げられた。
本日、Input Output Research (IOR) は、WP25の基礎研究と技術検証に関する中間報告書のドラフト版を公開した。これは、Cardanoが主要なブロックチェーンへと進化する上で重要な進歩を示すものだ。現在、IORは最終版公開までの3週間にわたり、Cardanoフォーラムを通じてコミュニティからのフィードバックを募っている。
これらの報告書は、IORの第一原理アプローチが、いかにイノベーションを加速させつつ、Cardanoの開発哲学を特徴づける科学的な厳密さを維持しているかを示している。
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アイデアから実装まで:IO研究開発の考察
Input | Output R&D部門の最新のブレイクスルーが、革新的なソリューションと厳格な学術研究でCardanoの未来を形成
2025年 8月 26日 12 分で読めます
ブロックチェーン技術がグローバルインフラの基盤レイヤーに進化するにつれて、堅牢性、スケーラビリティ、関連性を確保するために不可欠となるのが厳格な研究開発である。Input | Output (IO)では、研究は理論に限定されない。それは、Cardanoのような安全で高性能なシステムの背後にあるエンジンとなる。
IOは、形式手法と数学的証明を活用してセキュリティ、正しさ、適応性をサポートする回復力のあるシステムを構築し、コアプロトコルが設計により正しくなることを保証するためにエビデンスベースのエンジニアリングを使う。この科学的アプローチは、分散型のIDやガバナンスから、クロスチェーンの相互運用性や大規模な計算まで、幅広いユースケースをサポートしており、デジタルファイナンスを超えた分散型の未来への基盤を築いている。
このブログ記事では、IOのR&D…
Cardanoのためのゼロ知識証明が実現:Halo2-Plutus検証ツール
プライベート、スケーラブル、相互運用可能なアプリケーションのためにCardanoにゼロ知識証明をもたらすオープンソースプロトタイプの詳細
2025年 8月 26日 11 分で読めます
急速に進化するブロックチェーン技術界において、ゼロ知識証明(ZKP)はプライバシー、スケーラビリティ、セキュリティを強化するための礎石となる。Halo2-Plutus検証ツールは、Input | Output Research (IOR)が、Intersect合意の一部として技術運営委員会の優先事項に沿って主導するオープンソースプロジェクトだ。このツールは、高度な暗号化機能をもつHalo2証明システムと、CardanoのPlutusスマートコントラクトプラットフォーム(およびその高レベル言語Plinth)を橋渡しする。
本稿では、本検証ツールの持つ目的、機能性、 さらに、Cardanoの分散型アプリケーション(DApp)、特にMidnight-Cardano zk-bridgeに革命をもたらす可能性について探る。
Halo2-Plutus検証ツールとは
Halo2-Plutus検証ツールは、Halo2を使用してZKPを生成および検証し、CardanoのPlinthスマートコントラクトに統合するために設計されたオープンソースリポジトリ…
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