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Input | Output@東工大:ブロックチェーン技術の限界を押し広げる

ブロックチェーンの知識強化に向けたIOの献身と、進化を続ける分散型技術への貢献を浮き彫りにする諸大学とのグローバルなコラボレーション

2024年 9月 5日 Olga Hryniuk 7 分で読めます

Input | Output@東工大:ブロックチェーン技術の限界を押し広げる

研究は常にInput | Output(IO)の創造プロセスに不可欠な要素として、関数的正確さに基づいた高保証のブロックチェーンソリューションの開発を可能にしています。

世界各地の研究者や名門大学との協力のもと、IOはフィンテックブロックチェーンインフラに堅固な基盤を構築すべく、難しい研究課題に取り組んでいます。IOの主任研究員でエジンバラ大学の教授でもあるAggelos Kiayiasに率いられたこのチームの研究課題は、暗号、分散システム、ゲーム理論、人間とコンピュータの相互作用、ネットワーク、形式的検証、プログラミング言語、信頼できるハードウェア、ポリシーと規制、プライバシー保護技術など多岐に渡ります。

研究に根ざして:ブロックチェーン技術の限界を押し広げる

来週、IOチームは東京工業大学でのイベントでブロックチェーンの革新的な研究への取り組みを披露します。

目標は、IOと東工大のコラボレーションの歴史と進化、そして、このコラボレーションがいかにブロックチェーン技術の飛躍的な進歩を促したかを示すことです。2016年半ば以降、このコラボレーションは、Byron、Shelley、Bashoを含むCardanoのさまざまな開発フェーズを形作る上で重要な役割を果たしてきました。これには、Ouroborosプロトコルの初回バージョンの開発、ステークプールの作成を可能にする委任フレームワーク、さらには現在進行中であるネットワークのスケーラビリティを強化するためのHydraが含まれます。

Charles Hoskinsonが基調講演を行い、 続いてMario Larangeira、Maxim Jourenko、Xiangyu Suが、過去の研究業績、現在の研究、および将来の取り組みに焦点を当てながら、IOと東工大の共同研究の歴史的概要を紹介します。その後、Kriss BairdはProject Catalystについて、イノベーションエンジンとしての役割と世界的な影響力を中心に議論します。最後に、IntersectのJack Briggsと東京ハブメンバーのYUTA氏が、分散型オープン開発を擁護する意義を探ります。

IOの研究および教育提携

IOはブロックチェーン技術の研究と教育を進めるために、世界中の主要な大学と提携しています。

研究

初期の提携には、2017年のエディンバラ大学におけるブロックチェーン技術研究所の設立があります。この研究室は、IO、欧州連合、インテル、英国工学物理科学研究評議会からの資金援助を受けており、分散型システムのオープンアクセス研究に従事するヨーロッパ、アメリカ、日本の諸大学で形成されるブロックチェーン技術研究所ネットワークのハブとして機能しています。

メンバーには以下が含まれます。

  • エディンバラブロックチェーン技術研究所
  • 東京工業大学情報理工学院暗号通貨共同研究講座
  • アテネ大学ブロックチェーン技術研究所
  • ワイオミング大学ワイオミング先進ブロックチェーン研究所

これらの研究機関は、証明可能安全性、暗号プリミティブおよびプロトコル、安全なマルチパーティコンピュテーションを含む、ブロックチェーンおよび暗号技術に焦点を当てています。また、新しいプロトコルの開発や、新しいセキュリティ定義と暗号モデルの確立にも取り組んでいます。

これらの機関に加えて、IOは専門的な研究プロジェクトで以下の大学と協力しています。

  • オックスフォード大学
  • コネチカット大学
  • アテネ経済商科大学
  • アテネ国立工科大学
  • スタンフォード大学
  • デルフト工科大学
  • ユトレヒト大学
  • カーネギーメロン大学

さらに、形式数学に強い関心を持つIOのCharles Hoskinson CEOがカーネギーメロン大学に2000万ドルの寄付をし、Hoskinson Center for Formal Mathematicsの設立が実現しました。

長年にわたり、IOによる資金提供は、ケント大学、ランカスター大学、イリノイ大学、ケンブリッジ大学、ラドバウド大学、アイントホーフェン工科大学、ボストン大学の研究者との共同研究も支えてきました。

教育

教育は知識が豊富で熱意のあるグローバルコミュニティを育成するというIOの戦略の基礎となっています。教育を優先することで、IOは専門知識を共有し、開発者、学者、ビジネスプロフェッショナルといった個人がCardanoの技術開発に有意義に貢献できるようにしています。教育チームはカリキュラム設計、プロジェクト管理、Cardano、Haskell、スマートコントラクトの技術的側面における豊富な経験を組み合わせ、プログラムが学習者のニーズに合わせた包括的で多様なものとなるよう努めています。

このため、IOの教育チームは、西インド諸島大学、カーネギーメロン大学、ルクセンブルク欧州ビジネス大学、マルタ大学、ブエノスアイレス国立工科大学など、世界中の多くの大学や教育機関と協力して質の高い教育を提供しています。さらに、チームは英国のヨーヴィル大学および南アフリカのコンシリアム・アカデミーと、ブロックチェーンプログラムのカリキュラム設計で協力しています。

図1:IOの研究および教育コラボレーションの世界図

まとめ

研究と教育へのコミットメント、そして学術機関との広範なコラボレーションにより、IOはブロックチェーンイノベーションの最前線に立っています。基礎問題に取り組み、学術的なコラボレーションを促進することで、IOは分散型技術の進化に大きく貢献し続けています。

詳しくは、IOの研究ライブラリーCardanoを支える研究に関する一連のブログ記事を参照し、YouTubeのIO Academyチャネルを登録してください。