Wanchainでは、分散化の重要性を信じており、グローバルなブロックチェーンのランドスケープが美しい単一の相互運用可能なネットワークとして機能するという明確な将来のビジョンを持っています。そのため、これに向けてもう一歩重要なステップを踏み出すことに殊更心を躍らせています。本日、Cardanoメインネット、Cardanoサイドチェーン、そして他のブロックチェーンネットワークと相互運用が可能になるというニュースをお伝えします。
この取り組みは、Cardanoと他のレイヤー1ブロックチェーンを接続する、ノンカストディアル型で双方向の分散型クロス-チェーンブリッジの展開を実現するものです。Wanchainブリッジのノードは、さらにセキュアなCardanoのクロス-チェーンブリッジとトランザクションにアップグレードされ、WanchainはCardanoのEVM対応サイドチェーンとなります。
Wanchainはサステナブルなレイヤー1プルーフオブステーク(PoS)ブロックチェーンであると同時に、分散型の相互運用性ソリューションです。Wanchainレイヤー1 PoSブロックチェーンは、業界標準のイーサリアムツール、DApp、プロトコルで機能する、完全なイーサリアム型環境です。重要な点は、いくつかのCardanoとの共通点です。Wanchainは、Galaxyコンセンサスというプルーフオブステークコンセンサスアルゴリズムを使用します。これは、分散型秘密共有や閾値署名など、ランダムナンバー生成やブロック生成メカニズムを向上させるためのさまざまな暗号スキームを活用しています。世界レベルの研究者や学者が開発したGalaxyコンセンサスは、Cardano独自のOuroborosの延長線上にあります。
一方、Wanchainブリッジは直接的な分散型ノンカストディアルブリッジで、EVMと非EVM両方のネットワークをリレーチェーンや仲介ネットワークなしに接続します。これらのブリッジは、クロスチェーンの資産を守るためにsMPC(Secure Multiparty Computation)とSSS(Shamir Secret Sharing)を組み合わせて使用します。現在、15を超えるレイヤー1およびレイヤー2ネットワークがWanchainブロックチェーンネットワークによって接続されています。
WanchainをCardanoのEVM対応サイドチェーンにすることにより、CardanoのDApp開発者やユーザーはさらに多くのコーディング言語、フレームワーク、統合された開発者環境にアクセスできるようになります。さらに、この新しいアプローチはCardanoの相互運用性ソリューションの安全性を最大化するだけでなく、スケーラビリティソリューションとしても機能します。トランザクションを安全にCardanoから移動させ、安全性と不可変性を確保するために必要な情報のみをレイヤー1に記録することができるようになります。
このサイドチェーンアプローチはCardanoの新時代の先触れとなります。より優れたセキュリティとスケーラビリティを持つ、本格的なマルチチェーンエコシステムへの変容の幕開けです。
これが、WanchainとInput Outputとの長きにわたるコラボレーションの始まりにすぎないことを期待しつつ、まもなくより詳細な情報をお届けすることを楽しみにしています。
Wanchainおよびプロジェクトの詳細は、WanchainのエンジニアリングVP、Weijia Zhang氏を特別ゲストに迎える4月のCardano360ショーをご覧ください
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