ブログ > 2021 > December > 2021年Cardanoの教育部門:パイオニアの年

2021年Cardanoの教育部門:パイオニアの年

忙しく過ごしたIOGチーム。これからの1年はさらに多忙に

2021年 12月 23日 Niamh Ahern 6 分で読めます

2021年Cardanoの教育部門:パイオニアの年

2021年は、Plutus(プルータス)パイオニアプログラム、そしてAtala(アタラ)パイオニアプログラムが開始されました。教材をより広範な人々に届けることを目指したこのインタラクティブなトレーニングコースは、これまでに何千人もの人々が受講しました。

講義や提供方法、サポートについてのフィードバックはとても好意的なもので、学習へ非常に熱心に取り組んでいることが示されています。そこで、2022年には他の科目の新たなプログラムや、PlutusとAtalaデジタルIDソフトウェアの両方でスマートコントラクトを作成するコースを増やそうと企画しています。DeFi(分散型金融)は、個人や企業の間で、中央当局なしに直接P2P金融取引を行える機能を提供することを目指しています。

プログラムの実施方法

これらのプログラムでは、受講者はIOGの教育部長Lars Brünjesが行う講義に毎週出席しました。またLarsは、講義をフォローアップするインタラクティブな質疑応答セッションも毎週開催しました。Discordチャットシステムによる活気に満ちたコミュニティからのサポートも得られ、ここではコラボレーションと問題解決が促進されました。これらのチャネルにはIOGの教育チームがサポート提供のために待機し、調整を行いました。コースの開講中、Larsは「一体感」と「パイオニアスピリット」を生み出そうと努め、それは確かにDiscordの専用チャネルに歴然とありました。

教育チームは、この間コミュニティの団結を創り出し、お互い助け合うようパイオニアの熱意と良心を促しました。さらに、パイオニアには次のグループを支援し、自分たちの知識を渡すことを奨励しました。ピアツーピア学習の力は決して過小評価できません。

3月にPlutusパイオニア初回コースを開校したとき、私たちはコミュニティからの確かなサポートと参加を期待していました。しかし、3,500人を超える受講者がPlutusとAtalaのトレーニングを終え、Cardanoに構築する準備が整っている状態で年の瀬を迎えられるとは思ってもみませんでした。

現在Atalaパイオニアプログラムを終了し、少し時間をかけて詳細なフィードバックを読み、次回に向けてどのようにエクスペリエンスを改善できるかを省察しています。

Larsは次のように話しています。

Plutusは学習が困難で、細かいところまで詰められていない部分もあったので、始めは少し不安でした。しかし、コミュニティから受け取った熱意と「一体感」は圧倒されるもので、コースを素晴らしい成功へと導いてくれました。

コースから得られたもの

こうしたコースから得られた最高の結果の一つが、Discordに立ち上げ時から見られた驚くべきコミュニティの参加です。受講者はお互いに支えあい、自分たちが取り組んだ追加的な資料を公開し、問題が起これば素早く報告し、バグを修正する際にはこれに没頭するなど、彼らは本当に、真のパイオニアとして行動しました。Aloznoテストネットのロールアウトを通じ、彼らが補助とテストに取り組んでくれたことも、非常に有益でした。

また、コースでは幅広い革新的な資料やアイデアが見られました。これには新しいウォレットやトレーニング教材、Cardanoでの新規プロジェクトなどが含まれます。

教育パートナーシップ

今年はまた、9月にルクセンブルク欧州ビジネス大学(EBU)とのパートナーシップを開始しました。EBUは有名な教育プロバイダーであり、高等教育および認定プログラムを専門とする非営利団体です。

IOG教育チームが後援するこのパートナーシップは、アフリカ地域で教育をよりアクセス可能なものにすることを目指しています。これにより、多くの学生が教材に無料でアクセスできるようになると同時に、この地域におけるIOGの戦略もサポートされます。

EBUは9月末に最初のPlutusおよびHaskellコースを開講し、多くの出席者を得て盛況であった10週間のコースを終えています。

2022年の見通し

現在、1月初頭に開講するPlutusパイオニアコースの3期生の準備を進めています。現在募集中ですので、興味のある方は登録ページで登録を行ってください。近日中にこちらからご連絡いたします。それまでの間は、Plutusの新たな開発や最近のツールの更新をカバーできるよう、講義や教材の改訂作業を行います。

また、Marlowe(マーロウ)チームとともに、ワークショップ開催を企画しています。Marloweチームは来年初頭に開講される初のMarloweパイオニアプログラムに取り組んでいます。一方、Atalaチームは近々第2期へと移る予定です。

教育チームは、セルフラーニングコースにも取り組んでいます。受講者は希望するモジュールを選び、週で決められたスケジュールに合わせるのではなく、自分のペースで学習を進めることができます。

現在企画中の次の大規模プロジェクトは、ガーナで開講されるHaskellコースです。目的は、80人の開発教習生に、ブロックチェーン技術を使って地域産業を変容させる方法を学ばせることです。ガーナはブロックチェーンに関して先に進んでいます。そして、このコースは、CardanoにスマートコントラクトとDiFiアプリケーションを構築しようとしてるHaskellとPlutus開発者のプールに追加されます。

そして最後に、現在Plutus ebookの改訂版をはじめとする、2022年の新たな出版物を企画しています。

教育への取り組みの詳細は、IOGのTwitterをフォローするほか、PlutusAtalaの登録ページをご利用ください。