Cardanoネットワークに力を与えるCardanoステークプールコミュニティ。カギとなるオペレーターエコシステムの健全性とバイタリティは、プロトコルを効率的に実行するために欠かせません。Goguenを通じてCardanoのユーティリティが進化するにつれ、この重要性はさらに高まります。質の高いプールにステーキングすることは、Cardanoコミュニティに貢献するベストな方法です。
すべてのエコシステムと同様、その成功は、利害のバランス、力の普及、アクターの多様性によりもたらされます。そして経済同様、商業的影響力のバランスも重要。すなわち、大規模から小規模まで、様々な規模のなプレーヤーにより、多様性と健全なコアが提供されます。 「コードは法である」(そして、司法を特徴づける?)のと同様に、インプット、アウトプット、人間の行動、そして社会的ダイナミズムが、それを取り巻くコミュニティを形作ることは、私たちの誰もが認識しています。
したがって、健全なエコシステムの成長への継続的なコミットメントの一環として、最近、IOGはADAファンドを委任するための新たな戦略の概要を発表しました。この委任戦略を推進することで、Cardanoの成長と進化の長期的ビジョンをサポートし、私たちが信じる価値を再確認します。そしてこのすべては、当社の商業的存続を可能にする、財政的に健全な道を辿ることと一致しています。
ポジティブな反応
委任先の募集は12月に発表されました。これはコミュニティに非常に好意的に受け止められ、年末の休暇直前の受付締め切りまでに、委任先対象として300弱(正確には299)の申請を受けました。以来、IOGは1つを残してパブリックプールを廃止し(パブリックプールの作成はそもそもが完全に戦術的な行動でした)、現在、より長期的な戦略的意図へとシフトしています。
プロセス
この2週間、委任先募集に対するすべての応募に目を通してきました。そのプロセスは比較的複雑なもので、さまざまな要因に基づいてプールの断面図を特定しようとしてきました。これらの要因はすべて、彼ら自身の利益にとって重要なものです。全体的に見渡すと、これらの要因が、非常に貴重なSPO環境のマップを示してくれます。ここで考慮した重要な要素(およびその中の変数)は以下となります。
目的 - 純粋に商業的なベンチャーか、それともコミュニティやより広い世界に何らかを還元したり恩返しするようなものか(コンテンツ、教育、恵まれない人々のサポート、サステナビリティの実践、慈善団体への寄付など)
地理 - 過小評価されている地域におけるアクティブかつ献身的なプレイヤーか
技術的貢献 - クラス最高の技術的運営または構築物(ツール、アプリケーションなど)をCardanoで実行しているか、ITN(またはそれ以前)からの貢献者か
ステークと出資の割合 - 割合そのもの、ステークに対する出資の量は妥当なものか、または、このSPOの出資を通じた「ネットワークへのコミットメント」は、コミュニティからの委任レベルを高める「資格」を有しているか
コミュニティエンゲージメント - SPOコミュニティのアクティブなメンバーか積極的にロールモデルとなることにより社会的な価値を高めているか、ガイドや提携などへの貢献を通じて他のコミュニティメンバーをサポートしているか、エシカルかつサステナブルな方法で認知や普及を高めるのに役立っているか
選考プロセスは難易度の高い、反復的、啓蒙的かつ刺激的なものでした。
難易度が高いというのは、好きなプールすべてに委任ができるわけではないからです。SPOコミュニティは才能にあふれており、すべての人がこの最初のコホートで委任を受けられるわけではありません。いくつかの基本的なフィルターで299をふるいにかけてみましたが、それでもこの数の75%ほどの長いリストが残りました。そのためこうした諸要因を、より包括的に見る必要が生じました。これは、単純にYes、Noで決められるようなものではありません。ちなみに、このプロセスで追加的なデータソースを提供してくれたpooltool.ioとadapoolsには「クドス」を進呈したいと思います。
これは初の試みであったため、常に「パイロット」であり、繰り返しながら進化させていくものと見なしていました。当初、私たちはプールを分類することを計画していました。目的や使命に基づく目標を重視しているプールと、より実務的な要素に重点を置いているプールです。まず、エコシステムに使命重視のプールが数多く存在することに驚かされました。コミュニティとして幅広い使命が与えられることを考えれば、これに驚くべきではなかったのかもしれません。しかし、一旦データを吟味してみると、目的、技術的貢献、地理的広がり、コミュニティへの貢献など、多くのプールがさまざまな方法で価値を加えており、簡単に分類できるようなものではないことが明らかとなりました。最高レベルのプールによって、標準が設定されました。
プールの選考
選考過程では、コミュニティの多様性と幅広さを反映する充実したデータセットにより、多くのことが明らかとなり、いくつかのパワフルな見識を得ることができました。実際のところ、しばらくたったらデータを匿名化してサブセットをコミュニティと共有しようと計画しているくらいです。そして、繰り返すべき要素を特定するとともに、コミュニティの成長と進化のスナップショットを長期にわたり提供したいと考えています。SPOコミュニティの四半期ごとの「人口調査」と考えてください。
同様にこの豊かなデータから読み取れるとても刺激的なことは、SPOがすべての大陸の、数多くの国々に散らばっていることです(ただし南極大陸を除いてですが…我こそはと思う方はぜひ!)。これこそ、良いものを提供し、互いに協力し、世界をよい方向に変えていこうとしている、若いながらも成長の著しいコミュニティの確たる証です。すべてはCardanoを通じて実行されます。 それでは、今回選ばれたプールを発表します。
初回100の強力なプールコホートの皆さん、おめでとうございます。1月末または2月初めから(運営上の判断に基づく)、選定された各プールにIOGの資金を320万ADAずつ委任し、ブロック生成をサポートしていきます。2021年を通じて四半期ごとに、新たなコホートを募り、それに応じてこのリストを改訂していきます。
このアプローチはできる限り可視化していくつもりです。この初回コホートをフォローすることができるよう、専用のTwitterリストを作成しました。現在公式のガイドラインはありませんが、私たちはこの委任をブートストラップと考えています。私たちが委任している間に、プールはコミュニティですべきことを継続し、有機的に自分の委任ベースを築いていくことになります。 上記の中に興味のあるプールがある場合は、pooltool.ioまたはadapoolsで、ティッカーで検索してください。また、まもなく専用リストでフィルタリングが可能になります。さらに、このブログやマンスリーショーで今後数週間、数か月にわたり、一部のプールを紹介することも予定しています。
今後の展望
今回選に漏れた場合でも、元気を出してください。今回の応募数は委任できる数を遥かに超えていました。今回落選したすべてのプールは、ぜひQ2の新たなコホートに再挑戦してみてください。新たな募集は3月末、委任先の変更は4月末を予定しています。
すべてのプールが改めて応募する必要があります。ただし、今回落選したプールに関しては、プロセスを簡略化します。また、エコシステムが成長するにつれ、委任先として応募をしなかった、コミュニティへの強力な貢献者が出現していることにも触れて置くことも重要でしょう。プロセスを成長、進化させ続ける方法についての、コミュニティからのフィードバックも歓迎しています。
プログラムをチェックして、自分のプール運営にブートストラップの(または有機的な委任ベースを拡大させる間の「ブロックセキュリティ」の提供への)サポートが欲しい方は、次回をお見逃しなく。 多くのプールがどんどん強さを増していくのを目にして喜ばしく思っています。同様に、小規模なプールが失速しているとの呼び声にも、耳を傾けなければなりません。このプログラムと並んで、委任者としての人々の選択は、豊かで寛容なプールエコシステムをサポートするカギとなります。何故ならそこに、私たちすべてが望む成長とコミュニティがあるからです。これが私たちがすべきことです。トップレベルの暗号コミュニティとして、私たち全員が強く誇りに思うべきことです。
IOGはCardanoエコシステムの成長と繁栄を目にすることに熱意を燃やしています。私たちは自分の役割を果たし続けます。そしてどうか忘れないでください。コミュニティとして、私たちにはそれぞれ果たすべき役割があるのです。
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